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このデータで、一番のポイントは、15山本へのパス本数が非常に少ない点。これは、つまり、磐田陣地深くのゴール前まで岡山が、ボールを運べてない事を意味します。将棋では、遊び駒という言葉がありますが、まさにそういった感じで、15山本までボールを運べず、流れに関与する回数が非常に少なかった。


ここに対する改善ポイントとして、ボールを受けに下がって来るか、パスを呼び込む動き出しを繰り返す事。15山本は、どちらも状況に応じで、巧くできる選手なので、そこを許してくれなかった磐田の中央の守備が非常に堅かった事を意味すると思います。


チームとして、働きの違う選手が出てくると思いますが、やはり、11人がチームの中で、機能する事が一番です。他の選手のパス方向・距離・回数を見た時に、相手選手と対峙した選手からパス交換が、やはり少ないかなというのが、率直な感想。


18斎藤、14上門、10宮崎。この3選手に入ってからのゴールに迫る事が出来なかった試合なのかとデータを見て感じる所です。ここの所で、パス交換なり、ドリブル突破からのクロスやスルーパスで、15山本へのパスを通す事が出来ていれば、もっとオープンな展開に出来た方もしれませんが、別ブログで、述べた通り、両チームとも相手にアタッキングサードから先、特にゴール前の中央付近で、自由を与えない守備を構築していました。


個人的には、1トップを任されてきたデータ通りに18斎藤を受け手とするよりは、左右のスペースをより使い、左右OH(SH)の二人に絡み、一緒に中に入っていく様な攻撃の形もあったかなと思います。ただ、やはり、20川本のニアで合わせてのダイレクトシュートみたいに、中央でどっしり構えて、技術と創造性に積極性を持ったストライカーが、中央で、暴れた方が、得点の芽があったかもしれない。


15山本にせよ、前線の中央のエリアのチャンスメークの得意な1.5列目の選手であり、点を取るには、やっぱり1列目というかストライカーが、1人欲しいよねというのは、考えてしまいますよね。前線の2人が、1.5列目タイプの万能なタイプを並べるのであれば、もう少し後ろの選手が、積極的に中に侵入していく回数を増やしていかないと、得点はとれない。


ボール保持して、相手の中央の城壁を前にして、誰が特攻をかけるか。弓を射て見たり、囲ってみたが、総攻撃はかけなかった。いや、出来なかったのか。人数(質)が、足りなかったと言えばそれまでだが、最後まで仕掛けなかった(仕掛けれなかった)試合であった。こういった壁を突き破る1点集中の様なストライカーの起用。


この試合であれば、実力的に何も出来なかった可能性もあるが、32福元の様に、高さやパワーのある選手を20川本と一緒に二人並べる押し込む力のある組み合せを採用する時間が、せめて5分でもあればなと思いました。ただ、我慢してしっかり手堅く戦ったと思うので、後は、チームとして、どう11人で戦うか。そこに立ち返って、次節は、しっかり得点を決めて、別ブログでも述べた通り、まずは、ホーム初得点をお願いします。


文章=杉野 雅昭

text=Masaaki Sugino


図(データ)=SPORTERIA様



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