勝つしかない。
山口さんは前節群馬戦。開始から群馬のプレッシャーを受けたものの、的確にボールを繋いで相手のギャップでボールを受けられるようになり、2点を奪った。前半給水後に群馬さんが守備時の並びを変え、後半開始時は少し攻められる時間となったが、髙井選手のゴラッソからのハットトリックで突き放し、1-6という大差をつけ勝利した。
夏のウインドーで再び加入した前選手が、後ろからビルドアップする山口さんの中心になっている。彼がボールを持ってから、どういう風に崩していくかが判断される。左サイドで攻撃が作られるのは、データからも見えるが、岩手は並びが同じでも、立ち位置等でズラされる事にどう対応できるか。前節群馬さんも、狙いかどうかは分からなかったが、後半前選手を捕まえようとして右SHを前に上げた事で、左ウイングの橋本選手を空けてしまい、連続失点のきっかけとなってしまった。どう対処するのか見てみる事としよう。
前回対戦の時から、ボランチから左サイドの橋本選手への展開からクロスというテッパンの形はあったが、その鋭さはさらに増している。前節群馬戦でも、攻撃が多彩で、何よりゴール前に入ってくる人数の多さにチーム状況の良さを現している。右ウイングが吉岡選手であれば、左利きという事もあり、サイドラインで幅を取り待っている。岩手のボランチが捕まえにいけば、そのギャップで山口さんのシャドーにボールが入る展開になってしまうだろう。コンパクトな守備組織は絶対条件ではあるが、下関の暑さがそれを90分間許してくれるだろうか。
今J2リーグで調子の良い山口さんが、何かがない限りスタメンを変更する事はないだろう。岩手とすれば、得点を取らなければならないという所で、山口さんとの身長差を突く以外に手立てはあるだろうか。山口さんの右CBが誰になるか見てみるとして、そこでCFが起点を作りCKを獲得し、インスィングでキーパー前でカオスを作る、それ以外に何ができるか。
得失点差で不利な岩手が、残り3試合時点で勝ち点3差以上をつけられる事は事実上の終戦となる。強い山口さんに何ができるか。秋田体制3年目の集大成を見せていただこう。
コメント(1)
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SPORTERIAスタッフ
2022/10/2 11:48
前選手の展開力+橋本選手の機動力が組み合わさった山口の左サイドは脅威ですね。
自由にやらせればペースを握られますし、中途半端に行ってもスペースを突かれる…。
特に前節6得点の成功体験があるので、まずはその自信を持ってやってくるプレーをどう受け止めるか。
試合展開自体は予想がしやすいだけに、攻守両面で相手のリズムを崩していくようなプレーを期待しています!