松原監督の作り上げてきたものを遺憾なく表現できた福島戦。今節はベースがしっかり活かされているFC大阪さんをホームに迎える。
FC大阪さんは前節松本戦。前半12分に左サイドからのクロスに木匠選手が合わせ先制。すぐにロングスローのこぼれ球を木匠選手が押し込み追加点。そこからは松本さんにボールを持たれる展開が続いたが、ソリッドな守備組織で耐え、PKを取られるもGK永井選手が止め、松本さんの反撃を1点に抑え、後半追加タイムにロングボールに抜け出した久保選手がPKを獲得し、3x1で勝ち連勝、順位を4位に上げた。
前回対戦は3節、Jリーグに昇格し初のホームゲーム。前半は耐えたものの、後半早々にクロスから宮市選手のヘディングで失点し、反撃もなかなかうまくいかず、PKと桐選手のミドルで0x3での敗戦だった。
開幕5試合で1勝4敗とスタートダッシュとはいかなかったものの、JFL時代からの固く粘り強い守備で持ちこたえ、6月からの11試合連続負けなしで順位を上げ、25試合19失点というJ3リーグ最少失点は立派な数字である。
3節で対戦した際に出場していたDF酒井選手がJ2熊本へ、育成型で借りていたDF松田選手もJ2水戸さんの事情で呼び戻され、7月からはCBはこのコンビで固定中。J3リーグ最多セーブ数のGK永井選手と共に、固い中央部を作りあげている。
FC大阪さんの攻撃の核は島田選手。板倉選手と共に昨年は八戸さんで志垣監督の指導を受けている。同じくチーム得点王の古川選手が2試合欠場中だが、左サイドに流れて攻撃の起点を作る。岩手としては、ここをどう抑えるか。福島戦では、SB裏に流れたFW雪江選手の起点から失点してしまった。ボールを握る展開が予想される中でいかにポイントを潰していくか。
夏のウィンドーでJ2藤枝さんに移籍した、全試合スタメンでほぼフル出場だったボランチ西矢選手の穴を埋めるべく加入した小松選手。ここ2試合はスタメンから、セットプレーのキッカーも任されるキックの正確性は相変わらず、押される展開も昨年イヤという程経験しタフネスさを増している。
あれだけの内容で敗れた福島戦。得点だけが足りなかった。その上負傷した選手も出てFC大阪戦はキャストの変更も予想される。
FC大阪戦は先制点がより重要な試合となる。相手はボール保持率が高いほど勝てない試合が多い。愛媛戦と富山戦はドドの突破から早々に得点を奪えた。飲水タイムも予定される今節、したたかに得点を狙う相手にどういう入り方で試合が展開されていくか。
コメント(1)
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SPORTERIAスタッフ
2023/9/9 13:37
>25試合19失点というJ3リーグ最少失点は立派な数字である。
被シュート数は少なくないのですが、シュートの被決定率が6.0%とリーグで最も少ないことがこの数字に繋がっていますね。本当に凄いと思います。
>FC大阪戦は先制点がより重要な試合となる。相手はボール保持率が高いほど勝てない試合が多い。
FC大阪は
・先制時の勝率:83%
・被先制時の敗戦率:78%
ボール保持率の
・高い8試合:1勝2分5敗
・中間の9試合:3勝3分3敗
・低い8試合:7勝1分
と数字が明確なチームですね💡