大宮さんは前節琉球戦。２２分にＣＫからＣＢ市原選手が相手マークを受けながらも左足で上手く合わせ先制。琉球さんの３バック＋アンカーの並びに大宮さんの前線４人がハマる形となった為、琉球さんとしては効果的な前進ができず右ＷＢ上原選手の突破に頼る形に。
後半開始から岩渕選手を投入し４バックへ変更。中盤４人が中央に集まり流動的な位置を取る形に上手く対応できず、６１分ＦＷ高木選手の落としを富所選手がペナルティアークから見事な右足で追いつく。しかしすぐさま琉球さんの縦パスをカットした市原選手の左足のパスからＭＦ泉選手がドリブルで仕掛け中へカットインしスルーパス、走り込んだアルトゥールシウバが流し込み勝ち越し。終盤にはＣＢ村上選手を投入し５バックで逃げきりを図るもその村上選手がＰＡ内の守備対応で尻もちをついた際に手でボールに触れたのがＰＫ判定となり追いつかれたが、最後の最後でハーフラインでボールを奪ってからのカウンターから右サイド大澤選手のクロスから杉本健勇選手が押し込み勝ち越した。
今シーズンＪ３リーグを戦う大宮さんだが、圧倒的な個人能力を活かして首位を走っている。琉球戦では４バックに変更。これは茂木選手が肉離れから復帰しコンディションが上がった事による所だと思われる。
前線からの積極的な守備を標榜しているが、１３失点のほとんどが後半というのはハイプレスするが故に後半に運動量が落ちてしまう事が要因か。
Ｊ３リーグ最多得点３５点を取っている大宮さんの攻撃の中心はなんといっても、レンタルで加入している杉本健勇選手。前線から下りてのポストワークと積極的な守備で多大なる貢献をしている。
開幕前に肉離れで離脱したアルトゥールシウバ。ここ５試合連続ゴール中、琉球戦ではフォーメーション変更によりトップ下でのプレーとなったが、攻守に激しいプレーを見せた。杉本健勇選手が幅広くプレーする為、最前線に出てきてくれる彼の存在は大きい。
開幕戦、左サイドで大きなインパクトを残した泉選手はコンディションが戻ってきているようだ。琉球戦でもドリブルのキレがあり、なかなか１対１では厳しい。ＳＢとの内と外の連携も効果的で、クロスからの得点が１番多い大宮さんのストロングである。
フィールドプレーヤーながらこれまでフルタイム出場しているボランチの小島選手。左足のパスでリズムを作り、好調なチームを支えている。
アンダー代表の常連であり、次のオリンピック代表の中心を担うであろう市原選手をＪ３リーグで見られるのは非常に贅沢である。恵まれたフィジカル、両足の正確な技術、素晴らしいクオリティを持ったＣＢである。岩手にはケネスや都倉選手というＦＷがいるが、来月１９歳を迎えるユース卒とどういうマッチアップになるか注目される。
水曜日の富山戦は何もできずに敗れた岩手。今治戦のダメージは大きく、首位相手に日程的不利、中盤のキーマン深川選手が出場停止。また富山戦の交代策から考えると、大宮戦の招集メンバーは見えてくる。
中２日という状況で迎える首位大宮戦。神野体制になって１から積み上げてきたものがここでどれだけだせるか。サマーブレイク前の大事な７月を迎えるにあたり自信を深められるかどうか、前半戦最後の試合内容を注視していきたい。
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