八戸さんは前節福島戦。金曜13時KO、ホームタウンの小中学生1700人のダイレクトな反応があるいつもとは違う雰囲気。福島さんのビルドアップに八戸さんがもれなくプレスをかける構図。プラスタのピッチ状況に苦労する福島さんだったが、CF矢島選手へのロングボールを逃げ道としつつ、両チームともこれまで信じてきたプレーモデルがピッチ上で表現されるスペクタクルな展開、そこに両GKのファインセーブもあり、0-0の展開が続いた。
82分、怪我から復帰した塩浜選手のシュートがディフレクトし大西選手が大きく弾けず、こぼれ球を途中交代の清水選手が押し込み先制。直後に選手交代で3バックに変更した福島さんがシュート数20対23とハイテンションだった試合をしっかりクローズし八戸さんは連敗、4月から続いていたホームでの負けなしも9試合で止まってしまった。
昨年7位だった2年目の石崎八戸は、開幕連敗スタートで10節のは最下位まで転落したが、それでもブレない石崎監督。前線からの激しいプレスを継続し、9勝9分9敗の五分、6位まで勝ち点5差という状況までもってきた。
レンタルしていた中心選手オリオラサンデーと柴田選手をウインドーで抜かれ補充はしたものの、チーム得点王の永田選手が負傷離脱中。チームとして得点をどう奪うかという所がプレーオフ圏内へ入る為のカギとなるだろう。
柴田選手が入っていたアンカーのポジションはFW前澤選手で落ち着いた。今シーズン全試合スタメンで様々なポジションに入った前澤選手だが、前線のプレスに応じた守備の位置取りとそこから攻撃に絡みチャンスを演出する。
IHはこれも全試合スタメンの山内選手と、いわきからレンタルした鏑木選手。セットプレーを任せられる技術の高さとハードワーク。彼らが守備時に誰を捕まえにくるか確認していきたい。
岩手は前節11試合ぶりの勝利。沖縄での試合ながら1-5-4-1の撤退守備を選択し、琉球さんの今シーズン平均のほぼ倍となる73回ものアタッキングサードへの侵入を受けながらも、JリーグデビューとなったGK稲葉亜我志選手のビックセーブもあり、終盤足が攣る選手が続出しながらもなんとか逃げきった。
八戸さんのゲームモデルは明白だが、この試合はCB柳下選手が出場停止。八戸さんの攻撃に厚みをもたらす選手が出られない。誰を起用するかはこの試合のメッセージとなる。対面となるのが星川監督を師事してきた選手達、こちらサイドからの侵入はなるべく避けたいはずだ。
14時KOの盛岡の予想気温は24℃。南部ダービーという熱の入る試合にどういう影響を与えるか。先制点の重要性がより高い試合、どういう入り方をするか見てみる事としよう。
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