基本スタッツゴール期待値

讃岐さんは中断明けyscc戦。1-3-4-2-1のミラーゲームで序盤は様子見の展開だったが、徐々にysccさんの3バックのビルドアップに3人充ててパス回しのリズムを壊しにかかり、前半終了間際CKからの二次攻撃で吉田陣平選手のクロスを深港選手が競ったこぼれを丹羽詩温選手が押し込み先制。

30℃を越える気温で前後半に飲水タイムが設定されたが、前線からのプレスの強度を選手交代を含めて保ち、79分GKのフィードのクリアミスを拾い途中出場の前川選手の強烈な左足で追加点。84分にPA手前のFKを中里選手に決められ1点返されたものの逃げきった。

前節までの対戦成績得失点パターン

パスソナー・パスネットワークボールロスト位置

2年目の米山監督率いる讃岐さん。開幕戦で対戦したが、前年からの4-4ブロックの固い守備はそのままに、攻撃時に右SB内田選手が前線に上がる1-3-2-5という可変で攻撃の厚みを加えたいとの意図は感じた。ただ開幕から12戦勝ちなしという戦況に途中で1-5-4-1の守備体系に変更し、沼津さんや福島さんというボールを握るチームに勝利し、守備の固さは改めて証明している。

攻撃スタッツ - 丹羽 詩温ヒートマップ - 丹羽 詩温

BB秋田から移籍してきた丹羽詩温選手。前線での積極的な守備と左右に開いて起点を作る動きはまさに吉田イズム。この選手の加入のおかげで引いて守るだけではない讃岐さんの新たな一面が加わった。

攻撃スタッツ - 江口 直生攻撃スタッツ - 吉田 陣平

讃岐さんの得点の半分はセットプレー絡み。江口選手の右足はいまさら語るまでもないが、新潟から育成型できている吉田陣平選手もセットプレーを任されている。どちらが先発でくるかわからないが、セットプレーの脅威はなくなる事はない。

攻撃スタッツ - 内田 瑞己PA内への進入傾向

攻撃スタッツ - 道本 大飛攻撃スタッツ - 新里 涼

岩手は前節19位宮崎戦から星川体制となり、スタイルの浸透度と課題が見えた。3バックのボール回しは序盤はよかったものの、宮崎2トップの出力が上がると次第にトーンダウンしてしまった。讃岐戦では3バックに3枚合わせてくる可能性があり、ビルドアップの出口をどれだけ作るか。

また、両サイドの人選にも星川監督の好みが垣間見える。讃岐さんは両サイド攻守に素晴らしい人材が揃っている。岩手の両ワイドが高い位置を取れるかどうかもビルドアップが関わってくる。

岩手としては勝ち点3を狙うチャレンジを続けなければならない。讃岐さんの統一徹底された守備を崩すにはリスクを伴う時もあるだろう。そうしたチャレンジを続ける為にもスタジアムの空気感が後押しとならなければならない。残留争いと許容、難易度の高いミッションに取り組んでいるのだから。