結果だけだとマリノスの2-0の快勝だが、

中身としては、かなりエキサイティングなゲームで、ダイジェストではわからない面白さがあった。

こういう試合は、得てしてATに点が入るもので、それがどっちに転ぶか、

試合の内容としてはドローが相当だろうと思われたので、

そこで西村のスーパープレーが出て、マリノスが勝利したことは、マリサポ的には痛快であった。


ゴール期待値


結果は2-0だが、中身はこのグラフが示すとおりのエキサイティングな内容であった。


マリサポ的に戦前不安視されたのはプロデビューのルーキー山根だったが、

結果的には、山根の才能に気付かされるという大収穫の試合になった。


攻撃スタッツ - 山根 陸守備スタッツ - 山根 陸

パスソナー・パスネットワークヒートマップ - 山根 陸


データが示すとおり、まさにアンカーとして、CBの間に下がってきてボールを受け、

首を振りながら視野を広く、前向きのパスを選択。

イニエスタ投入後も、無理に飛び込まず、イニエスタにバックパスを選択させた場面も見られた。


唯一残念だったのは、武藤を負傷交代に追い込んでしまった後方からのタックルで、前足はしっかりボールを捉えていたものの、後ろ足の位置が悪くて悪質は言えなくても、結果として武藤は負傷してしまった。ここは注意したい。


時間帯別パスネットワーク図


もう一つ面白かったのは、エドゥアルド関連のデータ。

前節柏戦の敗戦は、エドゥアルドのパスミスからの失点だったのだが、

今節も開始早々に實藤への横パスが弱くて、そこを狙われて危うく失点/實藤負傷という事になりそうな場面があった。

その後は、5番の横に23番仲川と25番小池裕太がサポートしていたのだが、それがデータにも残っている。


ボールロスト位置


しかし、それでも、エドゥアルドのサイドは相手からの格好の狩場になっていて、

ここは改善の余地が有ると言えよう。


エドゥアルドは横パスは弱くて狙われやすいが、一方で縦パスは鋭くチャンスを作るパスを供給していた。可能な限り前向きのパスが選択できるようなフォロー、となるとアンカーの動きが重要になろうか。つまりは、今節で言うならば山根か。