同じ日のデイゲームで王者・川崎が敗戦。

前節は、雨の三ツ沢という最悪のコンディションで引き分けにならざるを得なかったマリノスとしては、どうしても勝ちたい試合だったが、難しい試合をなんとか勝ちきった。

ゴール期待値


前半と後半で全く印象の異なる試合。

開始早々にマリノスが得点を奪うが、FC東京の17番(紺野)と31番(安部)がスイッチを入れて、それに連動する形でハイプレスをかけてきて、マリノスはボランチより前にパスを出せなくなる。

失点したところは、33番角田→6番ナベコのところを奪われ、さらにその直後にも、33番角田が奪われて、3連続シュートを打たれ、それで、角田とナベコが萎縮してしまって、全く前に進めなくなってしまう。

一方、FC東京も、前半20分でガス欠。

ハイプレスを捨てて、撤退戦となるので、双方に決め手がなくなってしまう。

ボールロスト位置

時間毎のボールロスト位置のデータが有るとベターだが、

この真中のボランチのところを狙われていた。


後半開始は前半と同じパターン、早々に、小池龍太からの長いパス→水沼宏太のクロス→アンロペのゴールで勝ち越すも、後半15分までは、FC東京がハイプレスで奪いにくる展開。

それも、後半15分の松木の退場で万事休す。

その後は、藤田チマが王様のごとくゲームを支配、追加点は奪えないもののマリノスが無難にゲームを締めた。


FC東京で目立ったのは、17番の紺野と31番の安部。特に安部は最後まで運動量が落ちなかった印象だったが、意外にも11.4kmと少なかった。

この二人は楽しみだ。

ヒートマップ - 紺野 和也ヒートマップ - 安部 柊斗


基本スタッツ

このデータも前後半が分かると面白いのだが、

おそらくマリノスは、前半のシュートは得点になった1本だけ、

そしてFC東京は、前半だけでも、得点のシュート、3連続シュート、長友のシュートがあったから少なくとも5本。

と、前後半で好対照となった。

PA内への進入傾向得失点パターン

また、これまでの試合では、パスで進入するマリノスが、今回はクロスから2得点。

進入はパスだが、得点はクロスから、という傾向が現れた試合でもあった。


川崎が負けて、マリノスが勝って、勝ち点差1に縮まった。

鹿島も好調、FC東京も負けたが強いチームだった。

J1リーグはますます面白くなりそうだ。