Jリーグ開幕。

今年もマリノスの現地の目線で気軽な気持ちで書きたいと思います。


私は基本的にはアウェイに行かないので、

2019年第33節以来のアウェイ・・・と思っていたら、

2022年の国立競技場の清水戦がありました(笑

(つまり何が言いたいかというと、私がアウェイに行った年はマリノスは必ず優勝しているわけです(笑


この開幕戦、非常にレベルの高い試合で、現時点でのJリーグ最高峰の試合と言って過言ではないでしょう。

川崎フロンターレは、けが人続出と聞いていましたが、全く強度もクオリティも落ちず、試合内容は完璧だったと思います。

横浜F・マリノスは、支配率37%と、目指すフットボールをさせてもらえませんでしたが、試合結果は完璧だったと思います。


基本スタッツ

普段は圧倒的に支配するマリノスが、全くボールを持たせてもらえずパスも回せず、走らされるという展開。

川崎の選手たちのトランジションやボールホルダーへの寄せが速く、これはこの試合での川崎の選手たちのフィットネスが特別良かったのか、それとも、選手のレベルが高いのか、トレーニングの質が高いのか・・・おそらく、全てなんだろうと感心しました。

走行距離・スプリント回数

特筆すべきはマルシーニョ。

いやはや、もう戦術選手レベルですね。

左サイドでボールを持つと、スピードが速く全く止められない。

松原は凡庸な選手ではないのですが、それでも対応しきれず、畠中と二人で対応せざるを得なくなり、中で選手が余る、という場面が目立ちました。

それでも、エドゥアルド投入後、角田が右SBに移って対応するのですが、こちらは、ほぼほぼ完封。

マルシーニョの疲れもあるのでしょうけど、角田の能力の高さにも感心しました。

角田は、CBもやれるし、SBもやれる、なんか岩田智輝を思い出しますね(笑


さて、試合で気になったのは、川崎が両サイドに開いていること、

2019年、ポステコグルーで優勝したときのマリノスのような攻撃でした。

右に仲川、左にエリキがワイドに広く張っていて、エリキが中に入るとポステコグルーが怒る、という場面が何回かあったほど。


マリノスは基本は逆サイドの大外の守備を捨てるので、そこにはボールが通りやすいのですが、

それにしても、サイドのクオリティが高くやりたい放題で、家長はいつも通り自由にポジションチェンジするのですが、後半に交代した瀬川は忠実に大外に張っていました。


ヒートマップ - マルシーニョ  ヒートマップ - マルシーニョ


ヒートマップ - 瀬川 祐輔  ヒートマップ - 家長 昭博


左が、昨日の試合、右が2022年第34節です。

こうやって比較すると、わかりやすいですね。


これはリップサービスではないのですが、

今回、川崎の失点は、GKのミスとセットプレーだけで、

これは、マリノスの決定力の高さに他ならず、

他のチーム、特に中位以下のチームに対しては絶対に失点しないだろうなあ、と思わせる、強さがありました。

この質の高さなら、今年の優勝争いには間違いなく絡んでくる。


一方、マリノスは、川崎相手だったから防戦一方だった、と言えなくもないですが、

やはり穴がある。1失点上等で3-1で勝つイメージのチームなので、2022年の連敗時のように攻撃が噛み合わないと得点できずに1-0で負ける可能性があり、どれだけコンスタントに得点を取れるかが鍵になりそうです。


今年のJ1リーグは川崎を軸に回って、

マリノスがチャレンジャーの立場、という印象を持ちました。


今年も一年、シーズンを楽しみたいと思います。