まずは、雨がやんで良かった、というのが最初の感想。

ここ数年、ホーム鳥栖戦はいつも三ツ沢で、

三ツ沢は雨が降ると、水はけが悪いので、すぐに水たまりができて、

フットボールどころではないのですが、

2022年3月のホーム鳥栖戦は、ものすごい雨で、田んぼの中で双方得点できずに0-0。

日産スタジアムは、ピッチの下が二重床になっていて、下に排水するようになっているので、水はけが良いのですが、三ツ沢は、二重床になっていないので、横に排水するしか無いので、水はけが悪いのです。

もう、三ツ沢開催はなしで全て日産スタジアムでやってほしいな、と思ったのが去年のホーム鳥栖戦でした。

試合前、18時頃、ものすごい雷だったので、開催自体も危ぶまれるか、と思ったのですが、キックオフを30分遅れにして問題なく開催できたのは良かったです。


優勝に向けて痛い引き分け。

ルヴァンホーム札幌戦で、ビルドアップの改善ができていたので、

9月になって気温が下がってきて、これで改善されるか、と期待していたのですが、

この試合は、元の木阿弥、アウェイ柏戦と同じ感じに戻ってしまいました。

気温はそれほどではなかったものの、湿度が高かったか。


ゴール期待値


xGoalsは2.42 vs 2.26と高いのですが、

個人的には、マリノスの攻撃が単調で退屈で退屈でたまらなかった試合でした。

ルヴァンホーム札幌戦は、ワンタッチパスがよく回っていたのですが、

この試合は、ボールをトラップしてから、出しどころを探し、なおかつパスが通らない、という試合。

つまり、チーム戦術(決まり事)として、いるべきところに選手がいるからノールックでダイレクトパスが出せるのに、それがいないから、受けてから出しどころを探す、トラップしている間に寄せられるから、パスがずれる、という悪循環と解釈しました。


パスソナー・パスネットワークパスソナー・パスネットワーク


パスソナー。

左今回、右アウェイ柏戦。

両CB間のパス多すぎ問題が再発。


時間帯別パスネットワーク図時間帯別パスネットワーク図


パスネットワーク。

左今回、右アウェイ柏。

両CB横並び問題再発。


エリア間パス図


一見攻めているように見えますが、鳥栖がCB、GKのプレスを全くしないので、

ビルドアップでCBがハーフウェイを超えることもあり、一応サイドの高い位置は取れています。


ビルドアップの渋滞の原因は、

・CB間の距離が近い=GKも含めた三角形が小さい → CBがより開いて、GKが前に運んでパスコースを増やしたい。

なのですが、今回、それが出来なかったのは、SB村上のポジショニングの悪さにあります。

ビルドアップ時に、村上が高い位置を取らないので、右CB實藤がワイドに開けない、結果的にCBからのパスコースの選択肢が少ない、そして渋滞。

ということになってしまっていました。

ヒートマップ - 村上 悠緋


攻撃時、マリノスSBは高い位置を取る。

両ウイングが下がってCBからのパスを受けて、SBが空いた中のスペースに入っていく、という形がマリノスのビルドアップ時の決まり事なのですが、その動きができていなかったです。


もともと村上はFWなんだから、もっと積極的に前に行けばいいのに、

ルヴァンホーム札幌では出来ていたのに、なぜリーグ戦でできない?

と試合中から思っていました。


これから、マリノスは、ホームACL、アウェイ鹿島を経て、9/29のホーム神戸戦を迎えます。

なんとかホーム神戸戦で勝てば逆転できるように、勝ち点差2以内でくらいついて行きたいところです。

まずは、今日の試合、広島ー神戸で、マルコスが大活躍することを祈ります。


それにしても、アタッキングフットボールはどこに行ってしまったやら・・・

CB間でパス回しして、ロングパスで、エウベル、ヤンマテの個人技に頼るサッカーはアタッキングフットボールじゃないと思うんだけどなあ・・・