このブログを書いているのは、神戸の優勝が決まった後です。
ということで、試合終了直後もそうだったのですが、
失意のホーム最終戦。
今年、一年、ありがとうございました。
シュートが枠に行かない新潟(枠内シュート8本もあったか?)と、
シュートがことごとく相手GK小島に弾かれるマリノス、
という、試合。
最初の60分はそれでもエキサイティングだったのだけれど、
残り30分は、マリノスの攻撃が本当に雑で、
ものすごく後味の悪い試合。
60分までのxGが1を越えているのに、
最終のxGが1.39というのがそれを表している感じ。
今年のマリノスは、結果として、2位確定なわけですが、
去年と、今年と何が違ったのか、
その答え探しをずーっとしていた今シーズンの後半だったような気がします。
納得できる答えはいまだ見つからず・・・
ちょっと考えてみても・・・
1)対策された。
特にGKにプレスに来るチームが少なくなった。GKにプレスにいかなければ、数的優位を作られることもない。それならば、GKが前に運べばよかったのですが、それも後半に影を潜めた。
2)怪我人が多かった。
怪我人が多かった理由は2つ。1つは新練習場が出来て、芝も変わったので、トレーニングでの負荷のかかり方がこれまでと異なって、練習中の怪我が増えた。
もう一つは、今年は、ジャッジとして、フットボールコンタクトに対して、甘くて、より激しいプレーをJリーグが求めてきたこと。それにより、エキサイティングというよりも危険なプレーが増えたこと。マリノス以外でも大怪我をした選手がそれなりにいた。
3)新加入選手がフィット/レベルアップしなかったこと。
ここ数年のマリノスは、主力が抜けても下のカテゴリーから引き抜いてきた選手がすぐにフィットして、大活躍してきて、スカウトすげえな、って感じだったのですが、今年は、そういう選手がいなかったこと。基本的には去年と同じメンバーで闘ったので、対策も立てやすかったこと。
レベルアップした新加入選手、って一森ぐらいかなあ
4)去年大活躍だった控え選手が最後まで低調だったこと。
去年は、途中から出場する、水沼、宮市、ジョエルあたりがゲームチェンジャーとして大活躍。
それによって、AチームとBチームの境界が曖昧になり、「誰が出てもマリノス」だったのに、今年は、控えの水沼、宮市、井上、植中、西村、ナムテヒあたりがゲームチェンジャーになり得なかったこと。それは、おそらく戦術的な理由もあって、運動量が多すぎて、チームのバランスを崩している、と言われた西村が、運動量を控えて効率的にしようとした結果、その分の運動量をアンロペ、エウベル、ヤンマテに求めるようになり、そのために、疲弊して、中盤に穴を作ってしまったり、小さなテクニシャンを揃えたために、中央でのターゲットがアンロペしかなく、クロスを上げなくなったこと。松原も水沼もクロスを上げることはほとんどなくなり、水沼の良さが消されてしまったこと。
5)ロングボール戦術に頼ってしまったこと。
西村の運動量があったこともあって、去年は、真ん中でのパスコースの選択肢が多くて、縦パスの楔からの戻し、縦パスからの戻し、を繰り返して、真ん中に意識を集中させて、ラインを上げさせてからの再度突破、マイナスの早いクロス、真ん中で押し込むだけ、という攻撃パターンが多かったのに、今年は、西村の運動量が減ったこともあって、ワントップとトップ下の運動量が少なく、縦パスが少なかったこと。オートマチックにパスを回してた去年に対して、CBがパスコースを探して、あげくに隣のCBに横パス、あるいは、SBに逃げる、というパターンが多かったこと。有効な攻め手が、エドゥからエウベルへのロングパス一辺倒になってしまったこと。さすがに、個人の力だけで打開できるほどJリーグは甘くない。
こんなところですかねえ。
シーズンが終われば、またいちから作り直し。
アタッキングフットボールという北極星がはっきりしているから、
誰が抜けても、誰が来ても、コンセプトはわかりやすくて、フィットしやすいのがマリノスの強み。
(その割には、今年の新加入選手はフィットに時間がかかったが)
とはいえ、ブラジル人選手はいつまでいてくれるかわからないし、
良いオファーがあれば移籍するだろうし、
なべこ、角田、山根あたりは、いつ海外移籍してもおかしくない。
なにより、監督が来年もケヴィンかどうか分からない。
これは、マリノスの宿命かも。
そんな中で、来季の希望は、
吉尾海夏に変わって、上島が入って、角田が、左SBに移った瞬間に、
縦への推進力が一気に上がったのは、驚きました。
本職CBとしての適性は言うことなく、
SBとしても水準以上、
持ち上がり方なんかを見ると、おそらくボランチも問題なし。
来年は、角田が、チームの中心に居るような気がします。
副キャプテンとかなってもいいなあ。
コメント(3)
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SPORTERIAスタッフ
2023/12/5 13:09
長いリーグ戦、お疲れ様でした!
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SPORTERIAスタッフ
2023/12/5 13:10
対策されるのはチャンピオンチームの常なので、対策をさらに上回る進化をしていかないといけないということですね。
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ぜね
2023/12/6 01:16
また、来年、一年間どうぞよろしくお願いします。
個人的には
>1)対策された。
>5)ロングボール戦術に頼ってしまったこと。
の2つが大きかったように感じました。
1)は書いていただいたこと&徹底的な裏狙いで綻びを狙われるのがキツかったですね…。
5)はここ3年のロングボール比率と成功率を見ると、
2021 比率 7.7% 成功率 61.0%
2022 比率 9.0% 成功率 57.7%
2023 比率 9.2% 成功率 54.4%
と、"数は増えたけど成功率は減った"="失敗がかなり増えた"のかなと。
この後のACL、そして来シーズンに向けてどういう進化をしていくのか注目しています👀