総走行距離の巻 | SPORTERIAで2019シーズンよりも2020シーズンの方が、J1リーグにおいて総走行距離が伸びていることを伝えた。下記グラフの通りである。

しかし、チーム別に集計すると、総走行距離が短くなっているチームがある。下記グラフの通りである。2019シーズンと2020シーズンを比較したため、2019シーズンをもって降格したチーム、2020シーズンから昇格したチームは除いてある。

全16チームの内、広島と札幌の2チームのみ総走行距離は短くなっている。

広島も札幌も統計処理した結果、有意差は認められなかった。よって統計学的には誤差の範囲内ということになる。もっとも総走行距離が長くなったチームの中にも誤差の範囲内のチームがあるかもしれないが、検定を行うのが面倒くさくて実施してないことを付け加えさせていただく。

総走行距離が極端に長くなったチームは、横浜FM、鹿島、神戸、仙台、大分、鳥栖、名古屋の7チームである。上記グラフから、神戸と鳥栖は2019シーズンの3倍に増えていることが分かる。神戸と鳥栖の頑張り具合がスゴイ。冗談です。グラフの下限を0にしていないだけです。


参考までに広島と札幌のCBPの比較表を掲載します。

まずは広島から比較する。広島のCBPは下記の通り。

11のCBPの内、3項目が上昇したが、8項目は下降した。しかし勝点は48から55に7ポイント増えた。

次は札幌の比較。札幌のCBPは下記の通り。

11のCBPの内、上昇は1項目、残り10項目は下降した。しかし勝点は39から46へ7ポイント増えた。

総走行距離とCBPや勝点とはあまり相関関係はないのかもしれない。また、J1リーグとしてもCBPが下降しているのかもしれない。そんな仮説が浮かびます。そこでJ1リーグのCBPです。

数値としては大きくありませんが、ドリブルCBP以外は上昇しています。J1リーグ全体が上昇している中、広島と札幌のCBPの多くは下降していることから、勝点も減るのではないかと思います。でも勝点は増えています。謎です。両チームを詳しく見ていかないと分からないと思います。

中途半端になった感は否めませんが、時間の都合もありますので以上で終わります。

いつものことながらFootball LABさんからデータを拝借しました。