2021シーズン前という状況からか投稿数が少ないため、勝手に投稿させていただきます。先日、奪取Pの巻 | SPORTERIAににおいて、湘南はOH(オフェンスブハーフ)、CF(センターフォワード)の奪取Pが高いと記載しました。そこで今回は湘南のCFに焦点を当ててみました。

CFの奪取Pが高かった試合(平均+1SD以上:偏差値に換算すると60以上)と全試合の平均を比較しました。CFの奪取Pが高いとどのようなことが起こるのでしょうか?表の一番下には(平均+1SD以上)÷平均の値を%で示しました。%にすることで他の項目と簡単に比較することが出来ます。なお有意差検定は実施していません。%の大小のみで比較しました。

下記は得点、失点、勝点です。

CFの奪取Pが高いと、得点が増えます。得点が増えることで勝点も増えるようです。でも失点も増えています。

次はCBP及びゴール期待値です。

パスCBP以外の項目が100%を超えています。

この中ではゴールCBPが最も高く145%です。ゴール期待値は107%で、奪取Pが高いとゴール期待値が上がります。前述した表の得点は1.29点、ゴール期待値は1.02点ですので、期待値を0.27点上回っています。なかなか良い傾向です。セーブPも上がっています。偶然なのか、それとも必然なのか?

次は、下位項目です。

パス、CK、チャンス構築率、ボール支配率以外の項目が100%を超えています。恐るべき傾向です。最も高いのは「PKによるシュート」で486%です。PK数は少ないようですが、%は非常に高いです。攻撃的な側面を端的に表しているようです。この中で面白いのが警告です。125%と高い値になりました。CFの奪取Pが高いと警告数が増えます。ハッスルするようです。こういったところから、物理的な現象として表出される攻撃だけでなく、精神的な攻めの部分も数字として表れているような気がします。

全体を通して、最も興味が沸いたのが、多くの項目が100%を超えたことです。湘南恐るべし。

最後に、CFの奪取Pが「平均+1SD以上」の試合を掲載しておきます。


毎度のことながらFootball LABさんからデータを拝借しました。