J1第14節の清水vs名古屋戦をテレビ観戦したが、この試合に関してレビューするわけではない。表題に記載した通り、チームスタイル指標相関係数と勝点増減についてレビューさせていただく。

 Football LABチームスタイル指標 https://www.football-lab.jp/pages/team_style/

チームスタイル指標に関しては、2021シーズンは2021年5月14日時点でFootball LABさんにアップされていたデータ、2020シーズンについてはシーズン終了時の数字を使用した。また勝点に関しては、2021シーズンは2021年5月14日時点の勝点、2020シーズンについてはシーズン終了時の数字を使用した。また数字の根拠の環境が異なることから、2021シーズンに昇格した福岡、徳島は除外した。

まず各チームの2021、2020シーズンにおけるチームスタイル指標から相関係数を算出した。

上表は一例ではあるが、大分のチームスタイル指標と相関係数である。大分は全18チームの中で最も相関係数が高かった。

次に2021、2020シーズンの1試合当たりの勝点を算出し、2021シーズンの数字から2020シーズンの数字を引いて増減を求めた。

チームスタイル指標相関敬意数と1試合当たりの勝点増減の一覧は下表の通り。

チームによってかなりバラツキがあることが分かる。

上表を可視化するために、下図の通り散布図にした。相関係数に関しては、統計学上強い相関といわれる0.7に対して赤線を引いた。また1試合当たりの勝点増減は増えた減ったがわかるように0に対して赤線を引いた。

以下、簡単にコメントします。

浦和・・・・相関係数は全チームの中で唯一マイナス。チームスタイル指標相関係数がマイナスになったのは監督が変わったことでチームの志向(戦術)が変わったためだろう。このブログでは数字を掲載していないが、浦和はロングカウンターが減り、自陣ポゼッションと敵陣ポゼッションが増えている。1試合当たりの勝点は増えていることから、数字の上では成功していると言えるだろう。

C大阪・・・・相関係数は0.04であり、ほぼ無相関。1試合当たりの勝点は減っている。C大阪も監督が変わり、チームの志向(戦術)が変わっていることが分かる。しかし勝点が減っていることから、数字の上では良い結果は出ていない。

鳥栖、神戸・・・・相関係数が高く勝点も増えている。2020シーズンにやっていたことを継続することで精度が増し勝点が増えているのだろう。継続は力なりといったチームである。鳥栖や神戸ほど勝点は増えていないが、川崎F、清水、札幌も同様である。清水は守備戦術に定評がある監督に変わり失点もかなり減っているが、数字上攻撃の志向は2020シーズンに近いことが分かる。横浜FM、名古屋は相関係数は0.7には届いていないが、勝点は増えており、鳥栖や神戸に近い。継続することで良い結果が出ている。

FC東京、大分・・・・相関係数は高いが勝点は減っている。2020シーズンと攻撃志向は同様であるが良い結果は出ていない。精度が低下したり、他チームに戦術を研究されている可能性が高い。チームを変化させる必要がある。鹿島、柏も同様の傾向である。広島は相関係数は高いが勝点の増減はほぼ0であることから、こちらも変化は必要なのだろう。

湘南・・・・相関係数が高いわけではないが勝点は増えている。このブログでは数字を掲載していないが、攻撃セットプレー、左サイド攻撃、ロングカウンター指標が高くなっており変化が見て取れる。この変化により勝点が増えている。

G大阪・・・・相関係数は低く勝点は減っている。中央攻撃、右サイド攻撃指標が低くなり、左サイド攻撃、ロングカウンター、自陣ポゼッション指標が高くなっている。ボールを前線に有効に進めらないことからロングカウンターや自陣ポゼッション指標が高くなっていると推測できる。チームスタイル指標が悪い意味で変化したことで、良い結果が出ていない。

柏・・・・オルンガ移籍の影響が非常に大きい。コメントとしてはあまりに簡単すぎるかな。

横浜FC・・・・このブログでは数字を掲載していないが、チームスタイル指標が悪い意味で平均に近づいてきている。2020シーズンはもっと尖っていた。平均に近づけば、相手は対処しやすい。

数字から分かることを簡単にコメントさせていただきました。

いつものことながらFootball LABさんからデータを拝借しました。