こんなのを出していきます。




毎度のことながら、Football LABさんからデータを拝借しました。

対象は2023シーズンJ1リーグです。

514項目における各チームの平均値を算出し、相関分析を行いました。

手法は2023シーズン相関分析の巻(順位編) | SPORTERIAと同様ですので割愛します。

前回は勝点を軸に見て行きましたので、今回は得点を軸に見て行きます。

得点と|0.6|以上の相関関係にある項目を見て行きます。

はじめにプラスの相関関係にある項目です。

上記の通り16項目が該当しました。

興味深いのはショートカウンター関係です。ショートカウンターゴール率が相関係数0.73,ショートカウンターゴール数が0.71になりました。


ショートカウンターゴール数と得点の散布図は下記の通りです。

ショートカウンターゴール数が増えると得点が増えるという関係です。

あたりまえですね。

ということで、チームスタイルごとのゴール数と得点の相関係数も掲載しておきます。

最も相関関係が強いのがショートカウンターゴール数です。

トレンドでしょうね。



次に得点とマイナスの相関関係にある項目です。

|0.6|以上の項目です。

表の下の方(より相関関係が強い項目)はパス関係です。

最も相関関係が強いのは相手:パスです。相手のパスが少ないほど自チームの得点が増えるという関係です。

ポジションごとの相関係数も載っています。CB(センターバック)やLSB(レフトサイドバック)のパスCBPやパスレシーブCBPが小さくなると自チームの得点が増えるという関係です。

下記にCB(センターバック)パスレシーブCBPと得点の散布図を掲載します。

LSBやCB、もちろんRSBを含めたパス回しが有効に機能しないと、相手の得点が増えることになります。

バックラインでのパス回しというとビルドアップ力ですかね。

ちなみに相手CB:avg([パスCBP FP])とペナルティエリア進入との相関係数は-0.62であり、また相手CB:avg([パスレシーブCBP FP])とペナルティエリア進入との相関係数も-0.62です。このことから、バックラインでのビルドアップ力がないとボールを奪われてショートカウンターからペナルティエリア進入という絵が想像できます。

バックラインのビルドアップ力がないチームにはショートカウンターが有効そうですね。


あまりまとまった分析ではありませんが、今回はここまで。