毎度のことながら、Football LABさんからデータを拝借しました。
対象は2023シーズンJ1リーグです。
514項目における各チームの平均値を算出し、相関分析を行いました。
手法は2023シーズン相関分析の巻(順位編) | SPORTERIAと同様ですので割愛します。
前回は「守備→攻撃」を軸に見て行きましたので、今回は「攻撃→守備」を軸に見て行きます。
「攻撃→守備」ということでネガティブトランジション、いわゆるネガトラのことです。
はじめに相関係数0.6以上を抽出しました。
正(プラス)の相関関係です。
赤枠の最終ラインに注目しました。
下記の通り散布図にしました。
これは、最終ラインが高いと「攻撃→守備」が高くなるという関係ですかね。
相手にボールを奪われても、最終ラインが高いため、選手の多くが相手選手に近い位置でボールにチャレンジできるのではないかと思います。
次は負(マイナス)の相関関係です。
|0.6|以上の項目はありませんでした。
最も相関関係が強かったのが下記のKAGIでした。
下記の通り散布図にしました。
「攻撃→守備」が高くなるとKAGIが小さくなるという負の関係です。
ちょっと状況がよく分かりません。攻撃から守備への切り替えが速いと、相手の攻撃を遅らせる(KAGI)ことになる気がします。
相関係数が|0.56|であり、今まで書いてきたブログの中でもかなり小さな値ですので注意が必要なのかもしれません。
簡単ですが、以上で終わります。
コメント(2)
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SPORTERIAスタッフ
2024/2/2 16:36
>「攻撃→守備」が高くなるとKAGIが小さくなるという負の関係です。
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ぴくしー
2024/2/12 12:01
SPORTERIAスタッフ様コメントありがとうございます。
>ちょっと状況がよく分かりません。攻撃から守備への切り替えが速いと、相手の攻撃を遅らせる(KAGI)ことになる気がします。
「攻撃→守備」が高い=攻撃から守備に切り替わった際の縦方向の運動量が相手よりも多い
「KAGI」が小さい=相手に素早くゴールに近づかれてしまっている
ということなので、矛盾はしないですがちょっと違和感はありますかね。
ネガトラ時のプレスがあまり効果的ではないとか、運動量が自陣ゴール側(戻る方向)に多いとか、そういうところもあるのかも?と思いました🤔
ネガトラ時のプレスがあまり効果的ではないとか、運動量が自陣ゴール側(戻る方向)に多いとか、そういうところもあるのかも?と思いました🤔
→理解出来ました。湘南、京都、鳥栖は「攻撃から守備に切り替わった際の縦方向の運動量が相手よりも多い」にもかかわらず有効に機能していない、縦方向の運動量の質が低いということになりますね。3チームの改善点が見えてきますね。