朝から雨が降り続いていた。

6月11日(日)、気象台は福島市がある東北南部が梅雨入りしたとみられると発表した。

12節時点で18位の福島U。ホームにFC大阪を迎えての一戦。

福島U対FC大阪の試合は、両チームの陣形とプレースタイルが注目される一戦だった。スタッツは以下の通り。


大阪は4-4-2の陣形でプレスをかける戦術を採用。一方、福島UはDFラインで3対2の数的優位を作り出し、LCB鈴選手とRCB野末選手が大阪の2トップの脇をボールを持ち運び、攻撃に参加。

福島Uは巧妙な配置を活かして、大阪の4-4-2陣形の間に選手を配置。上畑選手は大阪の2トップと中盤の間にポジショニングし、樋口選手は大阪の中盤とセンターバックのライン間でボールを受ける役割を果たした。

パスソナー・パスネットワーク

上畑選手がマークされると、IHの城定選手と同じくIHの吉永選手が降りてきてボールを受ける役割を担う。福島Uは攻撃の幅を広げつつ、柔軟にプレーを展開。

序盤に大阪が先制点を挙げたが、その後は福島Uがボールを支配。福島Uは16本のシュート(平均10.6本)と36本のクロス(平均17.1本)を放ちながらも、ゴールを奪うことはできなかった。攻撃の頻度は高かったものの最後の質の部分が足りなかったことと、大阪の守備陣は粘り強く対応し、得点を許さないように守り抜いた。

陣形の利は福島Uにあったと言えるが、大阪も粘り強い守備で勝利を掴んだ。雨もあってこの日の観客は668人。福島のファンに勝利を届けることができなかった。今季ホーム未勝利、ノーゴール。

試合後も雨は降り続いていた。