繰り返される試合展開とチーム状況



連敗から立て直しを図りたい両チームの対戦はドローで終了した。柏は怪我人の関係もあり3人メンバーを変更、システムも最初から4バックで臨んだ。前線はクリスティアーノを中心に武藤、神谷で3枚が並ぶ場合もあり、中盤は椎橋がDFラインまで降りボールをつなぎマテウスサヴィオは積極的にボールにからみ前線まで持ち上がる場面もあった。

フォーメーション図基本スタッツ

試合展開は前節と同様に早い時間で失点、追いかける柏がボール支配率、パス数、シュート数と仙台を上回る展開となった。特に前半からCK、セットプレーのチャンスが訪れたがゴールまでは至らなかった。パスソナー・パスネットワークおよびエリア間パス図から左サイドを中心に後方からボールが回っていたことがわかるが、これも前節と同様の展開だった。

パスソナー・パスネットワークエリア間パス図

前節との違いは失点を1で何とか抑えたこと、前半終了間際に関口に決定的なシュートを打たれたがキムスンギュの好セーブにより何とか防ぐことができた。今節スタンメンで起用された神谷は2試合連続のゴールで期待に応えた。更に神谷に要求するのであれば前半8分マテウスサヴィオのクロスを決めて先制することができれば勝ち点3への可能性は広がったし、数多くあったセットプレーのキッカーとしてはアシストとなるシーンをつくりたかった。

攻撃スタッツ - 神谷 優太

ここ数試合、怪我人や移籍の関係もありセンターラインが定まらずシステムも試合毎に変えている。リーグ戦で8試合勝利がなかった時期の状況が繰り返えされつつあるが下を向く訳にはいかない。この試合の神谷やマテウスサヴィオ、後半から出たヒシャルジソンのようにチームを活性化する選手に期待するしかない。

最後にリーグ戦ホームゲーム来場通算500万人達成を祝福したい。この500万の数字には27年間の自分も含まれており、この数字と時間がこれからも伸びていくことを願い、自分としても支えていきたい。


過去のJ1リーグ中断期間『上がるチーム』『下がるチーム』