課題対策へ”戦術・小屋松”

リーグ5節のアウェイ名古屋戦は1-1のドロー、勝ち点1を獲得した。

フォーメーション図

システムは3-5-2のままで欠場のドウグラスの代わりに小屋松がトップに入った。左のインサイドは戸嶋、前節に怪我で途中交代した椎橋はドッジに代わり、右WBには中村ではなく川口を起用した。

結果は1-1だったが勝ち点1以上に得たものは大きく、課題だったボール保持とこぼれ球の奪取へ解決策を示した。

■ボール保持への対策・小屋松

直近3試合で最も高いパス成功数(鹿島戦271→福岡戦331→名古屋戦368)とボール支配率(鹿島戦48%→福岡戦47%→名古屋戦52%)を記録し、単純なロングボールではない後方からボールをつなぐ選択も多く見られた。パスネットワーク図からも左右前後に選手同士の矢印がつなったバランスの取れたパス回しができていたことがわかる。

基本スタッツパスソナー・パスネットワーク

この試合で示した解決策は小屋松を攻撃におけるフリーマンに置くこと。トップから2列目、3列目近くまで前後左右に幅広くボールを受けながら動き(前節に続き柏の選手で最長走行距離12.1㎞)チームのボール保持力を高めた。つなぎ役だけではなく枠内シュート4本を打ち名古屋ゴール何度も脅かし(ランゲラックの神がかかりセーブに阻まれる)前半6分細谷のゴールをアシストし前線での結果をしっかり残した。

攻撃スタッツ - 小屋松 知哉ヒートマップ - 小屋松 知哉

■こぼれ球奪取への対策・小屋松

福岡戦ではこぼれ球の奪取(柏30-福岡42)で相手にペースを握られる時間が続いた。この試合では奪取数はほぼ同数(柏27-名古屋28)だが、パス数と支配率で柏が上回り後半は柏がペースを握り続けた。

要因は、同点に追いつかれた以降に見せた守備時のシステム。小屋松が中盤の左サイドにまわり、5ー4-1で弱点だったアンカー両脇のスペースを中盤をフラットに4枚並べることでこぼれ球奪取(小屋松が最多の6)と反撃へのパスへとつなげた。好守にわたり”戦術・小屋松”が効果を発揮したといえる。

守備スタッツ - 小屋松 知哉

ただし、この”戦術・小屋松”もひとつの手段であり、前線でもっとパワーを発揮するにはドウグラスの力、守備での強いアプローチには椎橋の力が必要になるだろう。ここまでの5試合スタメンは毎試合で異なっている。次の試合に向けたネルシーニョ監督の選手起用と組み合わせに注目したい。

ネルシーニョ監督は「前期後期それぞれ17試合ずつあるカレンダーでそれぞれの17試合を5、6、6に分け、トータルで年間6つのブロックに区切った。そして、それぞれのブロックでの目標勝点数を10ポイントに設定した。まず選手たちには『それぞれのブロックで獲得しないといけない勝点10にこだわって戦っていこう』と話を共有した」と(エルゴラ柏担当藤井匠記者の)取材にて語った。

開幕からの第一ブロック5試合にて勝ち点10を見事に達成。名古屋戦で示した課題への対策を更にブラッシュアップし次のブロックに向け走り続けてほしい。


01節・A・湘南・〇・2-0

02節・H・横浜・〇・3-1

03節・A・鹿島・●・0-1

04節・H・福岡・○・1-0

05節・A・名古・△・1-1

勝ち点 10/(目標)10 達成率100% 


【柏アカデミー出身比率】

スタメン:DF古賀、FW細谷 

 ※スタメン比率18%(2/11) 

リザーブ:GK佐々木、DF上島、MF山田、FW真家、升掛

 ※出場比率29%(4/14) ※メンバー入り比率39%(7/18)  


【柏アカデミー出身比率(リーグ5節まで)】

スタメン比率24%(13/55) 出場比率24%(18/74) メンバー入り比率36%(32/90)