得点17、失点3と圧倒的な数字で開幕5連勝を飾っている新潟。

長崎戦を除き、すべての試合で複数得点を奪っている。

それでいて、退場者を出した長崎戦では粘り強い戦いを見せて勝利をあげ、勝負強さもみせた。


今回はFootballLabのデータをお借りしてライトに考察してみようと思う。


まずゴール・被ゴールの期待値

https://www.football-lab.jp/summary/team_ranking/j2/?year=2021&data=expected

ゴール期待値1.569(リーグ5位)に対してゴール数は3.2(1位)。およそ倍の数値となっており、シュート機会に対して想定よりもかなり多くのゴールが決まっているよう。

被ゴール期待値はリーグ1位の0.819。実際の被ゴールは0.4でリーグ2位。こちらも実際の失点数の方が少ないが、期待値からみてもゴールに至りそうなシュートを打たせていないという感じだろうか。


続いてチャンス構築率

https://www.football-lab.jp/summary/team_ranking/j2/?year=2021&data=chance

チャンス構築率とシュート成功率の図についてはゴール期待値と同様の結果になるため、割愛。意外なのは、リーグ20位の数値となっている攻撃回数。同様に現在全勝の琉球も最下位となっているのは興味深いところ。

https://www.football-lab.jp/summary/team_ranking/j2/?year=2021&data=possession

ボール支配率は新潟53%、琉球49%と低い訳ではないので、1回の攻撃にかける時間が長いのか。


次にAGI

https://www.football-lab.jp/summary/team_ranking/j2/?year=2021&data=kagi

AGIとは

  • 攻撃時間のうち、相手ゴールに近い位置でボールを持っていた時間の割合が高い
  • 攻撃が始まってから、敵陣のペナルティエリアまで到達するのにかかった時間が短い


場合に高い評価となるように指標化しています。

とのことなので、下位の指数となっているところをみると、上の予想通り、ボールを奪ってからペナルティエリアへの到達時間が長く、自陣や敵陣低い位置でボールを保持していることが分かる。


得点パターンのシーズン比較を見てみると、

https://www.football-lab.jp/niig/season/

昨季に比べ、クロスからの得点率が大幅に増加。中央の高のところで奪い、すばやく2列目の本間、高木善、ロメロフランクに付けてクロスからゴールというシーンはたしかに今季多いように感じる。


アルベルト体制2年目、成熟したサッカーで2017年以来のJ1復帰なるか。

千葉・高・高木善・鈴木孝のセンターラインが欠場しても同様の強さを見せられれば、念願叶いそうな気がする。