7/5(日)に行われたレノファ山口と愛媛FCの試合を山口視点で振り返ります。
まずは、山口の第1節、第2節の結果から。
第1節 山口 1-0 京都
山口の開幕戦は京都サンガF.C.とのホームゲーム。スターティングイレブンのうち7人が新加入選手となりました。試合は12分にキャプテンの池上丈二のミドルシュートで先制。後半は京都の猛攻を受けましたが、チーム全員で1点を守り切り勝ち点3を掴み取りました。
第2節 岡山 2-2 山口
第1節からおよそ4ヶ月後、山口は敵地でファジアーノ岡山と対戦。この試合ではイウリと高井和馬がともに1ゴール1アシストと結果を残します。しかし、後半にサイドのクロスから2失点を喫して2-2の引き分けに終わりました。
1勝1分けで迎えた第3節。山口はホームで愛媛と対戦しました。
山口のフォーメーションは4-3-3。前節から3人を入れ替え、佐藤健太郎・川井歩・眞鍋旭輝が今季初スタメン。最終ラインの4人は全員が25歳以下という若いディフェンス陣となりました。
特徴的だった右サイド
序盤、愛媛がボールを保持する時間が多くなります。山口は前線からプレスに行く際は4-2-3-1、引いて守る際は4-5-1のようなフォーメーションで対応しました。ディフェンスラインの背後をつかれるケースはほとんどありませんでしたが、センターバックのパスミスからピンチを招く場面が何度か見られました。また、17分には川井が清川流石に縦への突破を許し、クロスから中の渡邊一仁にフリーでシュートを打たれるなど、クロスへの対応には課題がありました。
一方、攻撃では選手の配置に大きな特徴がありました。フォーメーションは守備時と変わらず4-3-3がベースなのですが、右サイドバックの川井(右上図の26番)が高い位置をとり、ボランチのへニキ(右上図の30番)が右サイドバックの位置に。佐藤と高宇洋(右上図の5番と6番)がダブルボランチのような形となり、右ウイングの池上(右上図の10番)は中央でプレーする時間が多かったです。
池上が第1節・第2節ともにトップ下でプレーしている点や、へニキがビルドアップに課題がある点を考慮すると、理にかなった選手配置だったのかなと思います。今季は過密日程となるので、選手に応じてオプションを使い分けることが重要になると思われます。
カウンターを生かせず前半アディショナルタイムに失点
前半、愛媛のプレスに苦しみボールを支配する時間が少なかった山口でしたが、カウンターからチャンスを生み出していました。13分には高のボール奪取から4対4の局面を、18分にも相手のパスをカットした高を起点に5対4と数的優位なシーンを作り出します。しかし、どちらもゴールに結びつけることはできませんでした。
すると、45+2分にコーナーキックから愛媛に先制点を与えてしまいます。前半ラストプレーでの失点となり、山口は今季初めて相手にリードを許す展開となりました。
後半は攻勢を強める
山口は後半開始からへニキに代えて森晃太を投入し、右ウイングに森、トップ下に池上を配置しました。一方、リードしている愛媛は4バックから3バックにシステムを変更し、守備時には5バックで山口の攻撃に対応します。
後半はビルドアップで愛媛のプレスを掻い潜る場面も多くなり、前半に比べ山口がボールを保持する時間が増えていきました。イウリや森が積極的に仕掛けシュートを放つなど、猛攻を仕掛ける山口でしたが得点を奪うことはできず。終盤には、選手交代から3バックに変更し、攻撃の枚数を増やしましたが愛媛ゴールを割ることはできませんでした。
終盤に2失点
終盤の88分には、愛媛の長沼洋一にセンターバックの背後を取られ、試合を決定づける2点目を奪われてしまいます。
長沼(上図の8番)にパスが出る直前、楠本卓海(上図の13番)は長沼よりもハーフウェーラインに近い位置にポジションをとっていました。パスが出た直後に、楠本は副審にオフサイドをアピールしていたため、意図的に長沼よりも高いポジションを取っていたと考えられます。しかし、眞鍋(上図の28番)が楠本の位置に合わせておらず、オフサイドを取ることができませんでした。2人の意思疎通が上手くいかず、愛媛に追加点を与えてしまいます。
さらに、89分には眞鍋のパスミスから3点目を奪われ、万事休す。0-3での敗戦となりました。
総括
山口は愛媛の2倍、枠内シュートを放ちましたが結果は無得点。カウンターから数的優位を作り出す場面も何度かありましたが、決定機は作り出せず。失点は前半ラストプレーと最終盤の88分、89分と、前後半の終了間際に得点を与える形となってしまいました。
第4節は7/11(土)、アウェーでジュビロ磐田と対戦。
強敵であるが、勝ち点3を手にして欲しいと思います。
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