レビュー強化キャンペーン実施中!
抽選でAmazonギフト券をプレゼント!


前節から4-1-2-3システムを導入しているサンフレッチェ広島

第8節では、今季未だ勝利のない横浜FCと対戦しました。


スタメン

フォーメーション図  フォーメーション図

横浜FCは前節とほとんど同じメンバーを起用。唯一インサイドハーフの選手を変更し、中村俊輔を先発させました。一方の広島は前節から2選手を入れ替え、エゼキエウと柴崎晃誠をスタメンに起用。また、川辺駿のポジションをインサイドハーフからアンカーに変更しました。


スタッツ

基本スタッツ

試合は広島の完勝と言っていい内容でした。攻撃ではサイドからの仕掛けと中央でのショートパスによる崩しを使いながら、何度もチャンスを演出し、20分に先制。一方、守備ではハイプレスやネガティブトランジションが機能し、特に前半は相手にほとんど攻撃をさせませんでした。前半のうちに3得点をあげて試合を決定づけると、90分を通して被シュートは1本のみ。敵地で勝ち点3を獲得し、リーグ戦8試合負けなしとなりました。

ゴール期待値

広島は3得点は挙げましたが、ゴール期待値としては半分未満の1.35。1点目と3点目はそれぞれ浅野雄也と柴崎のコントロールショットであり、ゴール期待値が低いシュートを決めたということになりました。

また、前半と後半で分けて考えると、3得点を挙げた前半が0.6未満なのに対し、無得点の後半は0.7以上と、わずかではありますが後半の方がゴール期待値が高いという結果になりました。ひとつひとつのシュートで見ても、前半は2点目以外は期待値が低いシュートである一方、後半はゴール期待値が0.2程度のシュートが3本。ゴール期待値の倍以上となる3ゴールを決めているので、欲張りであることは承知していますが、後半にも1点とってほしかったなとデータを見て思いました。


驚きの走力

パスソナー・パスネットワーク   エリア間パス図

ほとんど左右対称に近い、非常に綺麗なパスネットワークとなっています。アンカーの川辺にボールが集まっているほか、インサイドハーフ・ウイングの4選手も全員が40本以上のパスを記録しており、中盤より前の選手がボールに関わる機会が多かったことが分かります。

また、パスのエリアを見てみると、敵陣のサイドで縦方向のパスが多くなっていますが、サイドから1列内側への横パスも通せていたことが分かります。おそらく、ハーフスペースにポジションを取った選手へのパスだと思われますが、1点目のシーンのようにサイドに広げた後に内側を使うという攻撃はチームとしての狙いであり、非常に有効になっていたと思います。

加えて、右サイドでは内側の位置からペナルティエリア内へパスを通せており、間で受けるだけでなく、前を向いてプレーできていたことも読み取れます。

攻撃スタッツ - 浅野 雄也   ヒートマップ - 浅野 雄也

攻撃スタッツ - 柴崎 晃誠   ヒートマップ - 柴崎 晃誠

右サイドの浅野・柴崎のスタッツを確認すると、ともにゴールを決めていることに加えラストパスが2本。52分のシーンでは右サイドで細かくつなぎ、ペナルティエリアに進入した柴崎のラストパスで東のシュートチャンスを演出しました。2選手のヒートマップでは最も濃いエリアがほとんど同じ位置になっていますが、ポジションが被るようなシーンはほとんど見られず、浅野が内側に切り込むと柴崎がサイドに流れるなど立ち位置を入れ替えたりしていました。

ちなみに、柴崎はフル出場ということもありますが走行距離がチームトップ。前節の青山敏弘に続き、最も走ったのがベテランという結果になりました(本当に頭が下がります)。さらに、柴崎はスプリント回数でもチームトップ。正直、ここまで走っていたとは思わなかったので、データを見て驚きました。

走行距離・スプリント回数


アンカー川辺

この試合、川辺がアンカーに入りましたが、非常に良かったと思います。

攻撃スタッツ - 川辺 駿   守備スタッツ - 川辺 駿

パスネットワークにも表れていたように、攻撃では両サイドにボールを配給。前線への縦パスこそ少なかったですが、間で受けてサイドチェンジをしたり、ペナルティエリア近くまで上がって1点目のアシストをしたりと持ち味を活かしたプレーを見せていました。

また、守備では素早い寄せで相手に前を向かせず。ネガティブトランジションも非常に速く、前線の選手と挟み込んでボールを奪うシーンが何度もありました。

川辺は運動量が豊富ですし、守備の強度も年々強くなっています。もちろん、彼の一番の持ち味は攻撃時の飛び出しですし、一列下げることでそのプレーが消えてしまうようでは意味がないと思います。ただ、アンカー脇のスペースをカバーする走力もありますし、チームの中ではファーストチョイスな気がします。


最後に

4-1-2-3の可能性が見られた試合だったと思います。より連動性が上がれば、より攻撃のスピード感が上がればなど、期待感は高まるばかりです。とりあえず、先ほど終わったばかりの第9節を今から見ようと思います(試合前日までには投稿したい...)。