【J1】前半戦の戦いを振り返ってみよう!
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直近の試合でリーグ戦約1ヶ月ぶりの勝利を挙げたサンフレッチェ広島

第14節では、ホームで徳島ヴォルティスと対戦しました。


スタメン

フォーメーション図  フォーメーション図

広島は3日前の試合から5人を変更。2トップに入った永井龍は今季リーグ戦初スタメンとなりましたが、負傷によりキックオフから10分経たないうちにジュニオールサントスと交代しました。一方、ミッドウィークの試合がなく中5日となった徳島は前節から2人を変更。福岡将太と杉森考起がスタメンに起用されました。


スタッツ

基本スタッツ

試合は徳島が勝利。徳島はシュート数が5本、枠内シュート数は2本と少なかったですが、カウンターのチャンスをしっかりとモノにし、得点を挙げました。

一方の広島は徳島の約3倍となるシュート数・枠内シュート数を記録しましたが、ゴールを決められず。これまでの対戦成績は広島の全勝でしたが、リーグ戦で初めて徳島が勝利を挙げました。

前節までの対戦成績

ゴール期待値

ゴール期待値では無得点の広島が1.57、1得点の徳島が0.24と実際のスコアとは真逆の結果となっています。1本1本のシュートで見ても、広島は0.2〜0.3のゴール期待値となったシュートが前半だけで3本。85分以降にはポストやクロスバーを直撃するシュートもあり、最低でも1点は取りたかったシュート内容でした。

この試合唯一の得点となった岸本武流のシュートはゴール期待値こそ低いですが、キーパーとの1対1という状況であり、決定機と呼べるものだったと思います。岸本はカウンターで自陣からスプリントし、最後は落ち着いてループシュート。リーグ戦4連敗中だった徳島にとっては値千金のゴールとなりました。


左サイドで深さを取る選手

広島のエリア間パス図を見てみると、右サイドよりも左サイドで多くパスを繋いでいたことが分かります。

エリア間パス図

左サイドからの攻撃が多かったのは左サイドハーフに入っている森島司の影響が大きいでしょう。森島は相手のボランチとサイドハーフの間、もしくは最終ラインと2列目の間などのスペースでボールを受けられる選手です。そのため、森島にボールを預けて、相手を中央に寄せてからサイドを使ったり、ボールを出し入れしながらチャンスを伺ったりという形が作れるようになり、パス本数は増えていきます。

この試合のエリア間パス図でも、敵陣内の左から2レーン目において、12時方向の矢印が濃い色になっており、森島がハーフスペースでボールを受けていたことが伺えます。13分には縦パスを受けた森島が反転直後に浅野へスルーパスを送り、シュートチャンスを作るといったシーンも見られました。

攻撃スタッツ - 森島 司   ヒートマップ - 森島 司

また、左サイドではコーナーフラッグ付近の最も深いエリアにも複数回ボールを運べていることが確認できます。ただ、このエリアで最もボールタッチが多かったのは森島でも左サイドバックの東俊希でもなく、2トップの一角である浅野雄也でした。

浅野のヒートマップを見ると、左サイドの深いエリア(図上では右上角)にボールタッチ位置を示す点が5つほど存在していることが分かります。相手を下げさせるためにサイドバックの裏へ抜け出して該当エリアでボールを受けたという内容であれば良いと思うのですが、この試合の場合はある程度相手を押し込めている状況下でサイドへ流れてボールをもらい仕掛けるという内容が多かったと記憶しています。もちろん浅野には高いドリブルテクニックがありますし、クロス数はチームトップの5本を記録するなどサイドで優位性を得るという意味では効果があったと思います。ただ、浅野がサイドに流れることで中の人数は減ってしまいますし、得点力も落ちてしまいます。浅野自身のシュート数も1本と少ないですし、中央で待っている時間をもう少し増やしても良いのかなと感じました。

攻撃スタッツ - 浅野 雄也   ヒートマップ - 浅野 雄也

逆に、左サイドバックの東のヒートマップを見ると、サイドの高い位置でボールを受けたシーンはペナルティエリア内を除くと0回。クロス数も0本であり、ドリブルで縦へ持ち運んだという場面もほとんどありませんでした。東にはボールを持ってからもそうですし、オフザボールの時でも、積極的にアクションを起こしてスペースに動くシーンをもっと出してほしいです。

攻撃スタッツ - 東 俊希   ヒートマップ - 東 俊希


藤井の仕掛け

その点、79分にピッチに入った藤井智也はボールを持ったら常に積極的に仕掛けており、ゴールへの意識が高かったと思います。

攻撃スタッツ - 藤井 智也   ヒートマップ - 藤井 智也

右サイドハーフに入った藤井はボールタッチ数がわずか7回ながら、クロス3本に(枠内)シュート1本を記録。縦へ運んでクロスを上げたり、カットインから低いシュートを放ったりと非常に良いプレーを見せていたと思います。

ルヴァンカップでもリーグ戦でもゴールに繋がる動きを見せていますし、もっとピッチ上で見たい選手の一人です。相手の剥がし方やクロスの精度などはまだまだ伸びしろがあると思うので、試合で体感しながら成長していってほしいです。


最後に

序盤、そして終盤とゴールを決めるチャンスがあっただけに、勝ち点0で終わるのは悔しいです。選手たちは長い長い連戦で疲労もピークになっていると思いますが、17連戦のラスト3試合、チーム一丸となって勝ち点を積み上げてほしいです。