【J1】前半戦の戦いを振り返ってみよう!
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前節は今季最多タイとなる3失点を喫したレノファ山口FC

リーグ戦3試合ぶりの勝利を目指した第17節では、ホームで愛媛FCと対戦しました。


スタメン

フォーメーション図  フォーメーション図

山口は前節から1人を変更。小松蓮に代わって浮田健誠が2トップの一角に入りました。一方の愛媛は5失点した前節から4人を変更。39歳の山瀬功治は第6節以来の先発出場となりました。


スタッツ

基本スタッツ

前節は無得点&複数失点で敗れた両チーム。この試合でも、ともに複数失点となりましたが、2得点を挙げ、勝ち点1を獲得しました。

シュート数は山口が13本、愛媛が21本と愛媛が上回っています。パス成功数やボール支配率などはほとんど差がありませんでした。

ゴール期待値

ゴール期待値のグラフを見ると、前半は完全に愛媛の流れだったことが分かります。愛媛は前半だけで10本以上のシュートを放ち、ゴール期待値も1.0まで積み上げました。後半に入っても愛媛が立て続けにシュートを放ち、後半9分に先制に成功します。

ただ、その後は山口が攻勢を強め、セットプレーから同点に追いつきました。すぐに勝ち越しを許してはしまいましたが、終盤にロングスローから2点目を獲得。最終的には愛媛よりも高いゴール期待値を記録するなど、後半は一転して山口が大きくゴール期待値を上げる結果となりました。


4バックと5バック

前節は守備時に相手のサイドバックへのプレッシャーが遅れ、そこを起点にチャンスを作られていた山口ですが、この試合では可変システムによって対応しようとしていました。

前節までは、ウイングバックが下がり池上丈二が中盤に落ちた5-3-2が守備時の基本陣形でした。ただこの試合では、相手のゴールキック時など敵陣で守備をする際には右サイドの川井歩が一列前に出て、枚数的には4-4-2のような形を取っていました。

一方、自陣で引いて守る際には、川井が最終ラインまで下がり、これまでと同じ5-3-2のブロックを敷いていました。

そのため、敵陣から相手にボールを運ばれると4-4-2から5-3-2へ移行するわけですが、川井が最終ラインに落ちるタイミングと中盤が右へスライドするタイミングがずれてしまうと、山口の右サイドにはギャップができてしまいます。

また、4-4-2で守っている際、最終ラインの4枚は全体が少しずつ右側にスライドすることは少なく、むしろ5バックの時と同じような位置にポジションを取っていました。そのため、右サイドにはどうしてもスペースが生まれてしまい、川井が戻ってくる前に愛媛がそこを使ってくる場面も見られました。

愛媛のパスネットワーク図を見ると、両サイドバックのパス数がチーム1位・2位となっています。相手のサイドバックがパス数トップという傾向は前節と同様であり、可変システムによる守備が大きく効果を発揮したということにはなりませんでした。

また、愛媛の両サイドバックは単純にパス数が多いわけではなく、インサイドハーフやウイングなど、前の選手たちに多くパスを通せていたというデータになっています。

パスソナー・パスネットワーク

さらに個人スタッツを見ると、左サイドではウイングの忽那喬司がシュート4本、サイドバックの前野貴徳がラストパス4本にクロス7本とスペースが出来やすい山口の右サイドから何度もチャンスを作っていたことが分かります。先制点の場面も2人でサイドを突破したことが起点となっており、非常に脅威になっていました。また、逆サイドではウイングの小暮大器がクロス5本に、サイドバックの茂木力也がシュート4本を記録。愛媛は両サイドの選手たちが躍動していました。

攻撃スタッツ - 忽那 喬司   攻撃スタッツ - 小暮 大器

攻撃スタッツ - 前野 貴徳   攻撃スタッツ - 茂木 力也


失点後の勢い

前半から愛媛に主導権を握られ、攻撃面で良い形を作れていなかった山口ですが、0-1となってからスイッチが入り少しづつ勢い・推進力が出てくるようになりました。

パスネットワーク図に表れているように、この試合は後方でのパスが多く、中盤の選手のボールタッチ数が少なかったです。特に前半は前線の選手への縦パスも少なく、良い縦パスが入ったとしてもその後が繋がらなかったり、全体の押し上げが遅かったりとシュートチャンスまで持っていくことができませんでした。

パスソナー・パスネットワーク

ただ、失点後は少し開き直った部分もあったのか、縦パスで相手の間を狙う機会も増え、全体的に前へ出ていけるようになりました。この試合の2得点はフリーキックとロングスローからであり、流れの中からゴールネットを揺らすことはできませんでしたが、両サイドのクロスから複数回決定機を作り出していました。

あとは、その決定機をいかにモノにできるか。また、ビハインドになってからではなく、0-0の状況あるいは立ち上がりから勢いを持って攻撃できるかが重要になってきます。2試合で5失点と思いきって攻めにくいチーム状況ではありますが、勇気を持って先制点を狙いにいく姿勢を見せてほしいです。


最後に

セットプレーからではありますが、約1ヶ月ぶりの複数得点を挙げることができました。内容では愛媛の方が上回っていただけに、2度追いついての勝ち点1は大きかったと思います。次節は流れの中からの得点で勝利を掴んでほしいです。