1週間前の試合ですがレビューしたいと思います!

どっちを応援しているわけでもないのでフラットに書きます。


試合結果と流れ


結果としては最後の10分間で3点を取った横浜FMの勝利。

試合を通して鹿島はボール奪取後すぐに横浜の高いDFラインの裏を狙い、対する横浜はパスを繋いでサイドから攻める展開。この両チームの戦い方の差異がパス成功率の差(驚愕の380本差...)に顕著に現れている。


基本スタッツ

前半戦


鹿島


裏への抜け出し

高いDFラインの裏をチームとして狙っていて、狙い通りの攻撃がかなりできていたと思う。ボールを取った瞬間に前線の選手は裏に走り出し、出し手側も良いボールを出していた。二列目の選手もしっかりついていけたので、高い確率でマイボールにできていた。

横浜はポゼッションの際に両サイドバックが非常に高い位置を取りほぼ2枚しか残っていないので、そこの空いたスペースも狙われていた印象。



前線からのプレッシャー

高い位置から高強度でプレッシャーをかけてうまくボールを奪取できていた。最終ラインの出足も非常によく、相手にポストプレーを自由にさせない状態を作れていた。



横浜


サイド攻撃

鹿島のディフェンスがよかったので中々チャンスを作れなかった印象。鹿島の最終ラインが低い&アンデルソンロペスが強いので早めのアーリークロスが多かった。

鹿島の最終ラインの前のスペースが空く事も多かったのでそのスペースをうまく使えていた。




後半戦


鹿島


圧倒的な疲労感

攻撃は裏を狙い続け、守備も高い強度で飛ばしていた影響か、かなり疲労感の見える後半戦の戦いだった。

前半にも時々あったが、最終ラインとその前の距離が空きスペースを簡単に使われてしまった。

攻撃もFWの疲労と中盤より下の選手のフォローが遅くなった影響でほとんどボールキープできず、チャンスらしいチャンスもほとんどなかった。

実際にプレーしていた経験からすると、最初から裏を狙い続けたのでそりゃ疲れるよなーって感じ笑

裏を狙うサッカーは前線だけじゃなく、中盤より下の選手もラインを上げてフォローしないといけないのでかなり疲れるよね...と同情した。


横浜


楔のパス

鹿島の陣地でスペースが空いたことをうまく利用できた後半だった。

最終ラインの前に空いたスペースがあるため楔のパスが簡単に通るようになり、高い位置で前を向いてボールを持てる場面が増えた。チャンスもかなり増えたので逆に最後の10分までなんで点が入らなかったのか不思議だった。

ゴール期待値を見てみると後半開始から80分までで1.2点ほどあったので、この時間帯で点を取れていればもっと楽な試合になったはず。

ゴール期待値


エウベル

途中出場で横浜の攻撃の起点になっていた。強い・速い・上手いの三拍子揃った良い選手だった。

ボールを受けて時間を作れる、自分でも勝負できる、周りの選手へのパス供給も的確で、鹿島からすると危険な選手になっていたと思う。

前半の仲川と比較すると、ライン際だけでなく、中央寄り(ペナルティエリアの短いラインの延長上)でボールを持てているのがよくわかる。この中央寄りで持たれるとシュートもケアしないといけないので相手からすると非常に嫌。

このレベルの選手が途中から出てくるのズルい笑

ヒートマップ - エウベルヒートマップ - 仲川 輝人


つぶやき

普段全くJ1見ないので各チームの前提知識がない状態でのレビューでした笑

J2との大きな差異はプレッシャーの速さとその中でも前を向く技術が高いところだと思います。

試合を見ていて、あーここ絶対バックパスになるなーって状況で普通に前を向いていて驚きました...