久しぶりの現地観戦。

鹿島はミッドウィークの前節アウェイ福岡戦に勝利してリーグ戦5 連勝で2019 シーズン終盤以来となる首位に立ち良い流れを継続できている。

横浜F マリノスは前節敗戦するなど少し波に乗り切れていない印象もあるものの、上位をキープしており優勝候補の一角に相応しいパフォーマンスを今シーズンも見せている。

対F マリノスは互いに自分たちの優位性を存分にぶつけ合うような、ダイナミックで激しい、見ていて興奮するような試合展開となることが多い。鹿島としてはここ数年の戦績も決して悪いものではなく、力を持った相手と真っ向勝負の上、勝ち点3 を得ることを期待してカシマサッカースタジアムに向かった。


前節までの対戦成績


メンバー

フォーメーション図フォーメーション図

ともにミッドウィーク開催の前節から中3 日で迎える試合となったが、鹿島は先発メンバーの変更は行わず、横浜は大幅にメンバー変更しての一戦となった。


所感

試合前に予想されていたとおり、開始から鹿島は2 TOP をターゲットとして2 列目が追い越して行く縦に早い攻撃、横浜はGK からビルドアップで前進を図るスタイルをお互いに存分に出しており、局面の攻防の激しさやプレイクオリティも高く非常に見応えのあるゲームとなった。

パスソナー・パスネットワークパスソナー・パスネットワーク


前半戦は両チーム遜色ない強度で戦うことができていたが、後半、鹿島の運動量・プレー強度が徐々に落ちていき、時間とともに非常に苦しい戦いを強いられていく展開となった。

ゴール期待値にもはっきり見てとれる。現地で見ていても明らかに鹿島の選手たちの足が重くなっている様子が感じられてしまった。

ゴール期待値


後半、ほとんど横浜陣内に入ることすらできなくなってきている中、鹿島は63 分にアラーノ・カイキに代えて松村・土居、77 分に和泉・鈴木に代えてミンテ・染野を投入してシステム変更も含めてなんとか攻撃の機会を得ようとしていたが、ベンチメンバーのプレー強度不足や連携不足に見えるところがあり、試合展開を打開できる空気が生まれたとは言えなかったのが正直なところ。

最後の選手交代で85 分に常本に代えて荒木を投入するも、荒木の良さが活きる局面を生み出すには時間も少なく、試合終了まで流れを取り戻すことはできなかった。


これでリーグ戦は6 勝2 敗。せっかく得た首位の座も明け渡すこととなってしまった。

リーグ戦は8 戦で勝ち点18 と、目安である試合数x2 の勝ち点は維持できているものの、2 敗の相手が川崎・横浜と優勝争いするには避けて通れない両チームであることは気がかりなところ。

長いシーズン、他のどの試合も1 試合1 ゴール1 プレーが重要であることに変わりはないが、川崎・横浜のアウェイ戦ではなんとしても勝利を掴むことがJ リーグ勢力図の中で鹿島が上位を維持するために必須である。

連戦は続き、次は中2 日でルヴァンカップグループステージ第4 節アウェイC 大阪戦の後、J1 第9 節ホーム名古屋戦の予定。どちらの大会も優勝を目指すために目の前の一戦一戦が重要となる。特に名古屋戦は今節の敗戦の後だけに良い結果が渇望される。


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データ


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