※東京ヴェルディを応援する人が書いています


基本情報

2022年2月19日 土曜日 14:03 トランスコスモススタジアム長崎

天候:雨 気温:9.6℃

主審:榎本 一慶 副審:篠藤 巧、津野 洋平 第四審:和角 敏之


2022年のシーズンのJ2開幕戦となります。

昨シーズンから堀監督が続投。メンバーの多くも引き続き一緒に戦ってくれることになり、ここ数年の中でもサポーターから期待感が高いシーズンインとなったのではないでしょうか。


対戦相手 スタメン

開幕戦の相手は、ほぼほぼどの媒体でも昇格候補に挙げられている長崎。

柏からクリスティアーノを迎え、カイオセザール、エジガル ジュニオと強力な外国籍選手を揃え、そのクリスティアーノを含めて新加入選手の5名がスタメンに名を連ねていることからも補強がしっかりと行えて全体的に戦力を積み上げて、昇格を狙っている様子がうかがえる


フォーメーション図


スタメン

開幕戦が近づくにつれてコロナの影響で選手・スタッフの離脱を伝える情報が増えていき、怪我人も含めて、現時点のベストメンバーでは戦えないのでないかという不安がよぎる中でスタメンは下記となりました。


フォーメーション図


オフェンスでは、端戸と昨シーズンの終盤で好調を維持していた森田、ディフェンスでは、ンドカとマテウスがベンチ外となっており、さらにSBは特に人手不足になったようで、本来右サイドバックの深澤を左でその右サイドバックには、おそらくCBの想定だったはずの山越を起用するという、いきなりスクランブル状態となっており、おぉ、マジか。。となりました。


とはいえ、ある種のかく乱を仕掛けたのか、DF登録を3名(平、馬場、山越)として、サポーターの中でも3バック(5バック)か?とザワザワさせて、相手の松田監督の試合前インタビューでも「相手もよくわからずに、不気味」と言わせて、若干の迷いを与えるなど策は弄したのかなと。


新加入選手は、GKの高木和、SBに入った山越の2名がスタメンに名を連ねて、大卒ルーキーの河村もベンチ入り。

特に河村は、阪野が開幕前に怪我で離脱してしまっているので過大な期待をかけざるを得ない。


交代

59分 杉本→新井

79分 小池→橋本

85分 石浦→阿野、佐藤凌→河村


雨のピッチコンディションによる身体の負担と相手チームからの圧を考えたら、攻守に効く選手である加藤弘堅をベンチに残した策は正しかったのかは問いたい。


試合

総評は、優位に試合を進める長崎に対して、しっかりと対応してたものの力負けでのドロー。

スタッツ上からも、シュート数14本対10本、CK数8本対3本ということでやや劣勢が見て取れる。

ただ守備面においてはこちらから積極的にプレスを仕掛けられており、ミスがらみのピンチこそあったが意図的に大きく崩された場面は少なく、シュート場面に限ってはゴールの匂いがしていたのはむしろ我々だったかなと自画自賛の上、優勝候補相手のアウェイで勝点1は上々だったかと。


基本スタッツ


パスネットワーク図を見てみると、前線になかなかボールを入れられていないのが見て取れる。

キーパーの高木和も使って相手のプレスをいなして、しっかり前進ができていた印象はあるものの、特に佐藤凌に刺さったパスの印象が少ないかったので、もう少し強気に前に当ててもよかったかと。


とはいえ、裏への狙いのパスや逆サイドへのパスなども少ないとは思えなかったし、中央を崩す仕掛けも見られたので、回数は少なかったもしれないが、攻撃面は及第点でむしろ、相手のディフェンスラインが整理されており、プレーや判断にミスも少なかったため、こちらが仕掛けていなかったというよりは、相手にしっかりと防がれた結果かもしれない。


つまりはこのレベルのディフェンスを崩せるようにならないと上には行けないということなので、長崎と第1節で対戦できたのは、今後のわれわれにとってはよいスタンダードを設定できたかなと。


パスソナー・パスネットワーク


なお、昨年のボコられた対戦時も前線へのパスが上手くいっていない【参考1】ところを考えると、相手のカイオセザールをはじめとした守備面はしっかり整理されてるなとあらためて。

できれば昨シーズンで攻撃で特に良い印象がある秋田戦の図【参考2】のように、SBとIHから前へのパスの線が出るように目指したい。


【参考1】昨年38節対長崎戦のパスネットワーク図


【参考2】昨年41節の対秋田戦のパスネットワーク図


得点・失点

▽25分 失点 カイオセザール

コーナーキックからガチャガチャとしてちょうど相手の足元に転がって蹴りこまれてしまった形。

きちんとボールにアプローチする、かき出すなどを行う必要があるものの、まあ、こういう失点はある程度起こるものと割りきって良いと思うし、実際に切り替えられていたところを評価したい。



▽37分 得点 杉本竜士

今シーズンのファーストゴールは杉本。コーナーは安心安定のコイカジラインで梶川から小池へ、小池のナイス判断の胸トラップから強めで低い折り返しを、「来るかもという感覚があった」と語っていた杉本が無理くり頭で合わせてゴール。

直前のコーナー獲得も杉本の頑張りからなのでご褒美ゴールかと。

直前の33分ごろにも小池が強めの折り返しをしたところで相手がクリア→こぼれ球を石浦がボレーで宇宙開発したシーンがあったので、杉本に来るかもと思わせて実際にアシストとなった小池のプレーに0.4点ぐらい差し上げたいところ。



そのほか雑感

▽(たぶん)スクランブル体制のディフェンスラインについて

チーム全体でしっかりと守り、個のところで勝負されても最後の最後でしっかりと対応できていた。

可変システムについては昨シーズンからの継続で、SBが中盤にスライドする形が多いもののCBが持ち上がるシーンが見られるなど、CB選手が4枚並ぶといろいろできて、進化しているなと。


▽深澤の左SB起用について

もともとがCBの選手なのに、大卒2年目でいつの間にか両サイドをこなす選手になるなんて、素敵。

もちろん、今節はスクランブルの出場だったはずで、山口、アルハンがいる中今後も左で起用されるかはわからないがプレーの幅を広げているのは非常に心強いところです。

特に今節で、”あなたはなぜJ2に”のクリスティアーノの対面をやりきったため、成長曲線爆上げで今後も臆せずにプレーできるのではないかと。


▽新加入選手について

高木和は、本当に馴染んでて、この人去年からいませんでしたっけ?(えっ長崎にいたの?)

プレー面では、マテウスの数少ない不安点のクロスへの対応が特によかった。

パンチングして自分でキャッチするという曲芸まで披露してくれて、足技、落ち着き含めて惚れた。 

山越は、ディフェンススキルや高さについては前評判通りで心配はないものの、ポジションや連携、パス精度の部分では結構ミスが目立ってたかなと。新加入なので今後に期待。

河村は、プレー機会がまだ少なったので評価が難しいが、今後もチャンスくるだろうから、次だ次。


▽対戦相手について

勝ってもいないのになに言っていんだ、、ってのは重々承知で正直、事前に相当ビビッてた割に、がっぷり四つとはおこがましいが、お?意外とやれたじゃん。と

新しい選手がスタメンに多く、そのあたりの選手と去年の成功体験のある選手とでイメージの共有があまりできてなかったのかなと思ったり。

特にクリスティアーノをはじめ個に強い選手が多いことで、ボール預けてお任せな感じだったし、加藤はなぜあそこでの起用だったのか?ヒートマップ見てもピッチ全体をカバーしていたので、少し後ろ目で自由に動かれたほうが怖かったかなと。。都倉との連携もいまいちに見えたし。

あとカイオセザール怖い。強い。うまい。本当によい選手。


▽審判について

雨天の足元が悪いものの早いプレーが続いた中、イエローカード0で、フェアな試合を導いて全体的に良いゲームコントロールだったとは思う。

ただ、その判断どうなの?というジャッジがことごとくこちらに不利に働いたので、キーッとはなっている。エノモトさん名前は覚えたぞ。

 

次節

vs 栃木SC

2022年2月27日 日曜日 14:00 味の素スタジアム

ホーム開幕戦。雨降りませんように。


出場停止:なし