今シーズン1の出来、疲労の見える長崎相手に完勝。

はじめまして、最高の週末@jefchiba2006と申します。

アカウント名の通り、2006年から地元クラブであるジェフユナイテッド千葉を応援しています。今回が初投稿になります。

昨日の試合はタイトルの通り、今シーズン1の出来、ユン体制になっても1番の出来だったのではないでしょうか。

■今シーズンのジェフ振り返り

まずは簡単に今シーズンのジェフの戦いっぷりを振り返ります。ユン体制2年目で開幕は昨シーズンと同じく、4−4−2でしたが、今シーズンの8節栃木戦から3−4−2−1を採用しました。

純粋に守備時は5枚+4枚のブロックを形成するため、4枚だと危なかしかった守備に安定感が増した印象です。また、4−4−2だと撤退がメインで前向きでボールにいっても、最終ラインの裏、前プレで空けたスペースを使われるところが目立ちました。人数がいるので、1人が前に出て行っても多少はリカバリが効きますしね。ただ、去年からですが、選手のミス的な部分で安い失点をしてしまうことが多かった印象です。

攻撃面もサウダーニャがワントップに据えた序盤はサウダーニャの個の力を生かしたロングカウンターがハマり、一時好調の時期もありました。徐々に相手に研究され、好調を支えていたサウダーニャに対してタイトにマークする、スペースを埋められることで起点を作れなくなりました。その結果、サイド経由で攻めることが多くなったのですが、中央を活用できていないため、両サイドのCBからサイドにボールが渡った際の選択肢が少なく、ボールを持てても、イマイチ攻撃が停滞しているように見えました。

さて、前置きが長くなりましたが、ここから長崎戦の振り返りです。

■長崎戦の振り返り

・スタメン

ジェフは前節引き分けた甲府戦からスタメンはそのまま、25節から3試合連続で同じスタメンになります。24節からの変更点は3つ。WBを小田、安田から末吉、福満に変更して、前線はサウダーニャからソロモン、船山から旭にしています。前線に起点を作って、旭と福満というボールも持てる選手を起用し、自分たちでポゼッションを握りたいという意図をがあると考えられます。このスタメンにしてから2試合連続引き分け、ただ、上位の新潟、甲府相手にボールも握れて、内容もかなり上向いていたと思います。

一方長崎は延期となった24節金沢戦が水曜に行われた影響で、1週間で3試合をアウェーというかなりタイトで厳しい日程の中、スタメンも前節からウェリントンハットから加藤聖に変更して、選手の配置を入れ替えたのみ。前節勝利した流れを継続したいという意図が感じられました。


■試合展開

・前半

序盤は長崎が主に後方でボールを握りました。ただ、最終ラインはジェフの前線3枚で牽制し、中盤4枚に対してはジェフの中盤4枚がマンツー気味で見ていたことで、長崎がなかなか前に運べない状況でした。

ジェフは12分、チャンの縦パスをソロモンが旭に落として、右サイドの福満へ展開し、ダイレクトでアーリークロス。シュートには至りませんでしたが、ソロモンを起用の意図が感じられる流れでした。

そのクロスで得たCKを旭からソロモンが合わせてジェフが先制します。旭のニアの選手がクリアできないソロモンにピンポイントで合わせる見事なボールでした。ソロモンは今季2点目、おそらくホームでは初ゴール?となる見事なゴールでした。旭は前節の船山のCKのアシストに触発されたのかもしれませんね。

ジェフ先制点:https://twitter.com/jef_united/status/1431602474088022020?s=21

ジェフは18分にCKのこぼれ球を末吉がコースを狙うシュートで長崎ゴールを脅かしました。ここは今季ここまでリーグNo1のセーブ率を誇る富澤にセーブされます。

加藤大のプレスで危ないシーンを作られますが、その後はジェフが3バックの両サイドのCBを使いつつ、状況に応じて2DMFがサポートする形でボールを保持します。長崎は失点してからもそれほど3CBと2DMFに対してはプレスをかけてこなかったため、比較的余裕を持ってボール保持できていました。ボールをロストしてもジェフの切り替えが早く、すぐ回収できていました。

32分またもコーナキックのこぼれを再度中に入れ、混戦から鈴木大輔がシュートを放ちますが、ここにも富澤が立ちはだかります。

38分末吉の縦パスをソロモンが落として、右の福満、インナーラップしてきた新井がシュートと最後は長崎にブロックされますが、ソロモンを起点にした良い攻撃でした。プレミアもよく見ている私からすると、チェルシーのルカクのポスト→マウント→アロンソのような展開と重ねてしまいました。ジェフもここまでできるんや、と興奮しました。

今回は新井のフィニッシュでしたが、ああいった前線(ソロモン)で起点を作って逆サイドを使えると福満や末吉といった仕掛けられる選手を起用しているメリットが出るのかなと思います。また、ユンさんの狙いも見え、ソロモン、末吉のヒートマップからも機能していたことが見て取れます。

42分と44分にエジガルジュニオを起点に加藤大、米田と惜しいシーンを作られました。特に44分の展開はジェフの右サイドで奪ったカイオセザールのアウトサイドパスから、エジガルジュニオがコントロールして、ジェフの左サイドで浮いていたの米田がシュートとさすがここ1〜2年まで、J1でプレーしていた選手たちといったクオリティでした。

スタッツにも出ていた通り、ジェフが優位に試合を進めましたが、長崎は松田監督がこのまま終わるはずがないですし、この試合が終われば、連戦も終わるため、ギアを入れ替えて来るだろうと思っていました。


・後半

後半序盤もジェフは長崎に持たせてもいい位置までは運ばせず、ポゼッションでもマッチアップ上空いてくるサイドのCBを中心にボールを保持する展開が続きます。

一方、長崎は55分に加藤大→鍬先、澤田→植中、エジガル→都倉と選手を入れ替えてここから、ジェフに対して前からの圧力を高め、前線がサイドに流れるなど高い位置で起点を作ろうとしてきました。

そんな中、60分センターサークルに入る前の位置で受けた見木の糸を引くようなスルーパスか旭が抜け出します。決定機にはなりませんでしたが、ここまではあまり目立っていなかった見木の技術の高さが垣間見える素晴らしいパスでした。来季もジェフに残ってくれるかしら、、

66分にジェフはソロモン→サウダーニャ、旭→船山を投入します。

ソロモン、旭もいいプレーをしていました。ソロモンはイエローもらっていたのと長崎が点を取りに前に来ていたので、カウンター狙いでそういったプレーが得意な船山、サウダーニャを入れた狙いがあったのかなと思います。

67分に自陣深い位置で田口がヒールパスで長崎の3枚を置き去りにして見木に繋ぎ、スルーパスから船山がシュート。長崎のブラジル人2人もそうですが、田口もJ2ではチート級ですね。来季もジェフに残ってくれるかしら、、(2回目)

その後も69分に福満→安田を投入。69分の新井→末吉折り返し、71分のコーナーから見木のシュート、名倉と鈴木大輔がせったこぼれ球から植中→都倉→米田のシュートなどチャンスは作りますが、決められない展開が続きます。

77分に新井→岡野、アンドリュー→壱成、長崎は加藤聖→山崎を投入します。ジェフは守備のメンバー交代で試合を終わらせる、長崎はチャンスを作るための一手を打ってきた形です。

82分に山崎にジェフの右サイドを突破されチャンスを作られかけますが、その後は特にチャンスもなく、ジェフがカウンターから長崎ゴールを脅かします。

89分には田口のダイレクトのサイドチェンジから安田が抜け出して、サイドを深く抉ってクロス、クロスが長崎DFの手に当たっているように見えましたが、ノーハンドの判定。そして謎のAT6分、93分のゴールキックがコーナーになるなどジェフサポとしては嫌な予感がする展開となりました。96分を回った後も終了しない展開にイラッとしました。TLでも同様のツイートを見かけましたが、長崎寄りのジャッジに思えてならなかったですね。

と、思っていたところ、長崎が前に蹴ったボールを田口→見木→船山で追加点。今日はジャッジには見放されましたが、サッカーの女神は微笑んでくれましたね。なんといっても見木のスルーパスですね。ノールックでタッチラインを向きながら、船山のスピードを殺さず、足元にドンピシャのパス。何度見ても気持ちいいものでした。アカン、個人昇格してまう、、

ゴール決まってこのまま試合終了。

ジェフ2点目:https://twitter.com/jef_united/status/1431606240312840194?s=21


■試合総括

早い時間に先制して、1−0が長く続きましたが、チャンが都倉にまともに起点を作られなかったこと、長崎がうまく前まで運べなかったこと、危険な位置でのファールも無かったので安心してみられましたね。

前回のアウェー戦は毎熊、亀川が攻撃参加して攻撃に厚みがありましたが、連戦の疲労、交代メンバにいい形でボールが入らず、それほど攻撃の厚みもなかった気がします。

今日のMVPは決勝点のソロモンだと思いますが、個人的にはアンドリューが攻守にかなり効いていたと思います。途中交代ながら、パス成功数もチームトップでしたし、展開にあった緩急を織り交ぜたパスで試合を作っていました。守備もいい時のアンドリューでセカンドボールも田口とよく回収できていました。ユン体制2年目でかなり正念場だと思うんで、このままいいプレーを続けてほしいです。次節は田口が有給なので、アンドリューが中盤を牽引してくれることを期待します。


最後になりますが、ここメンバー入れ替えた3試合、上位陣との対戦でしたが、負けなく内容もかなり上向いていたと思います。特にボール保持時は課題はありつつもここ数年で1番オーガナイズされていると思ってます。今日の中で昨季欧州王者のチェルシーと重なる部分がいくつかあり、ソロモンは一瞬マジでルカクに見えました。見木はマウントばりのスルーパス、田口はジョルジーニョばりの展開力。そうです。いい試合だったので、饒舌になっているのです。

この3試合をポジティブに捉えて、いい意味での転機とするためにも次節相模原戦はきちんとリベンジして欲しいです。期待しましょう!!


それではまた!!