写真提供:cyocobi.01.07 さん



こんばんは、神セーブです。

千葉戦レビューしていきます。


スタメン


フォーメーション図

磐田は前節と同じメンバーを起用。

フォーメーション図

千葉はプレビュー予想した通り、右サイドハーフに田中和樹が復帰。


試合展開


前半


千葉の守備・磐田の攻撃


千葉は磐田ペナルティエリア手前くらいから4-4-2のブロックを組みながら押し上げてくるゾーンハイプレス。


2トップが守備のスイッチを入れたらマンツーマン気味でボールホルダーやサポートに入る磐田の選手へ突っ込んでいく、強度の高い守備。


千葉のプレスに対して、ハッチンソン監督はインタビューで、


ボール保持の局面ではチームとしてボールをコントロールしたい。
それは相手の間を通したり、外から回ったり、裏を通したりというところで相手が何を与えてくるかというところを使っていこうと。


と語っています。


阿部航斗も


相手が守れないエリアを自分たちが攻めることができれば良いと思っているので、最初から前からプレスに来ている状態だったので、そうなれば必然的に背後が空くので、そこを今日は割り切って見ることができていましたし、ジョルディや(倍井)謙もハッキリとしたアクションで動いてくれるので、自分としてもすごく蹴りやすいし、ペイショットと連動しながら動いてくれていたので、そこはすごくやりやすかったです。


と語っています。

SBからWGへパスを繋いでいく外回り、

ペイショットがボランチ脇のスペースへ落ちて相手の守備の間を通す前進、

ハイプレスで空いた裏のスペースへの抜け出し。

GKの阿部含め、チームとしてどこのスペースを使ってビルドアップしていくかという共通意識が高まってきたのを感じさせます。


パスソナー・パスネットワーク




エリア間パス図


パスのデータを見ても、上夷→倍井、植村→クルークス間のWGへのパスや、植村→角の中央へのパスも多く、相手を見ながら攻撃出来ていたことがわかります。


ペイショットと連動という所では、ペイショットが引いて受けに来たことで相手の背後にスペースが生まれ、千葉DFラインにギャップが出来たところで裏を突く事や、ペイショットの落としたセカンドボールの回収からの攻撃がうまくいっていたと思います。


先制点!!


6分、いきなり試合が動く。

前述したように、松原后へパスが入った瞬間、斜めに落ちてきたペイショットが相手の守備の要、鳥海を引きつけ、DFラインのギャップを突いて角が裏のスペースへ抜け出す。


鈴木大輔とのデュエルを制し、ゴール右隅にシュートを突き刺し、プロ初ゴールを決め磐田が先制!


磐田の守備 前節からの修正


千葉は攻撃時高橋・鳥海・鈴木で3バック化、

3-3-3-1のようなポジショニング。

今回磐田の守備が良かった要因はクルークス・倍井のWGの守備が改善されたからだと思います。


高橋がボールを持った場合を例にしていきます。

①まず第一に松原ー上原の間へのパスコースを切ること。

この図だと石川へのパスコースを切ることが最優先。


②次にサイドへのパスコースも牽制出来るポジショニング。

図では田中へのパスコースです。

ここへ出された場合は自陣へ戻り、田中→石川へのパスコースを切りながら倍井自身が田中へ寄せるか、松原が出ていくか、声掛けして対応。


前節から大きく変わったのはここだと思います。


前節まではサイドに展開された時に、サイドバックにそのまま前進されたり、バイタルエリアへパスを入れられたりしてしまいました。


この試合ではあまり前に行き過ぎず、サイドに展開された後もプレッシャーを掛けられるので、DFラインが大きく下がらずにすみ、コンパクトな陣形を保っていられました。


③3つ目は高橋がボール保持し、ペイショットがうまく寄せられて倍井とダブルチームで奪えそうな時は出ていくこと。


この3つの守備がクルークスもしっかり出来ており、簡単に自陣深くまで攻め込まれる回数が減りました。


アンカータスクの品田は角が監視。


後半


ポゼッションの質の向上


54分頃の阿部→上原→上夷→上原のパス交換や、55分の中村→上原→クルークス→角→中村シュートなど、ポゼッション・ビルドアップの質がかなり良くなっていますね。


千葉の攻撃


磐田の守備が良く、ビルドアップから中々崩せない千葉。

ロングボールを多用する攻撃が目立ちました。


前節の仙台ー磐田戦では仙台の宮崎鴻選手がかなりボールを収めて磐田は苦戦しましたが、千葉は高さがある訳ではないため、あまり効果的な攻撃には見えませんでした。


磐田のカバーリング意識


今節の守備の良かったポイントで、カバーリングの意識、フィールドプレーヤーの戦術理解度の向上と共有が出来ているなと感じました。


植村がかわされて磐田右サイドを突破されたシーン。


中村がRSBのポジションのスペースをカバーし、中村のいたスペースを上原が、上原のいたスペースを倍井がカバーして埋めていました。

ボールホルダーへのプレス、中央をまず締めるという原則を徹底して守れています。

この共通意識が守備の安定に繋がっていました。


コンパクトな守備ブロックを敷き、慌てずに守備ができているため、64分の千葉の決定機も江﨑・松原は冷静にオフサイドラインをわかった上で守備をしており、狙ってオフサイドを取れているように見えました。


切れないスタミナ


前節仙台戦では55分以降、運動量が落ち、DFライン、ボランチの選手の疲労からパス精度の低下も見られ、ポゼッションの不安定さ、守備の綻びが見られましたが、

今節では最後までポゼッションは安定しており、守備も綻びませんでした。


これは守備が安定したことで相手に走らされる回数が減少したことが要因だと思います。


得点こそ追加点を取りたかったですが、ほぼパーフェクトな内容で1-0で勝利!!





スタッツ

基本スタッツ

シュート数は磐田7、枠内5。

千葉は4本、枠内1と守備が良かったことは数字にも表れました。



ゴール期待値


ゴール期待値

シュート数が少ない試合で期待値も両チーム低くなりました。

磐田としては前半のペイショットのところは決めたかったですね。


ピックアップスタッツ

攻撃スタッツ - 角 昂志郎

決勝ゴールの角。

パス成功25/29、トップ下でこの成功率は素晴らしいですね!


かっこいいヘッダー写真を提供をして下さったcyocobi.01.07 さんありがとうございました!


今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!