5連戦の最後に、今季初の複数得点での勝利。

今後に弾みのつく試合でした。


スタメン

フォーメーション図フォーメーション図

山形は両SDFに松本、三鬼が復帰。左MFは前節から継続して加藤。

前節金沢戦で精彩を欠いた攻撃陣には山岸と南がスタメン復帰。


対する甲府。CFWに高さのあるハーフナー・マイクやラファエルではなく松田力。

少し意外だったが、2列目のドゥドゥと泉澤は強烈なので決して油断できない相手。


詳細スタッツ

Football LABに詳細な試合スタッツが載ってますので、今回からはこの辺も参考にしてみます。


甲府戦スタッツ(https://www.football-lab.jp/yama/report/?year=2020&month=08&date=23)


前半


各種レポート記事では、前半からボールを握って山形ペースみたいな記載がありました。実際スタッツ上もそういう数値が出ていますが個人的には前半は相手ペースだった印象。


前半32分の先制点も、「相手がプレッシャーをかけてきたのを裏目に長いボールで裏を取って崩した」というよりは、「相手のプレッシャーを嫌って長いボールを蹴らされたら偶々裏に抜けた」ように見えました。


前半15分までは押し込めていましたが、先制点直後に同点弾を食らった直接FKにつながらファウルも、相手キックオフから一度もボールを触れずにゴール前まで持っていかれているので、やや甲府ペースだったのではないでしょうか。


後半


後半はほぼ山形のターン。

勝ち越し点まではやや拮抗した試合内容でしたが、ドゥドゥが負傷退場したりといった影響も大きく、後半の相手シュートを1本に押さえています。

惜しむらくはセットプレー以外での得点が取れなかったことですが、それは次戦以降の課題でしょうか。


A3rdで違いを作れる山岸

攻撃スタッツ - 山岸 祐也

相変わらず攻撃を形作るのは、中盤の中村駿とトップの山岸。

特に前節は山岸ベンチスタートの影響を大きく感じました。

A3rdでのフリックや絶妙のポジショニングで縦へのフィードを受ける彼がいないと、攻撃が上手く機能しません。

今季は既に、DFの中心でもあり精神的な支柱でもある栗山をケガで欠いていますが、攻撃では彼を欠くと非常に難しくなるのではないでしょうか。


チームの雰囲気を上げる北川の活躍

攻撃スタッツ - 北川 柊斗

昨年はほとんど出番がなくシーズン後半はJ3の北九州にレンタル修行に出ていた北川。

今年新卒3年目で自身の真価が問われるシーズンも、開幕(再開)から控えに入ったり入らなかったりというポジション。

ただ、チームのために地道に努力する姿勢が周りの仲間に認められていたのでしょう。

ゴール後にメンバー総出でもみくちゃにされていました。

こういう姿勢の選手が控えにいて、そのゴールで勝つというのはチームに勢いをもたらすのではないでしょうか。


ということで、地獄の5連戦は今後も何度もありますが、最初をいい形、いい数字(3勝1分1敗)で乗り越えましたので、ここからの巻き返しに期待したいと思います。