■この記事を書こうと思った理由

以前作成した記事で触れたジュビロの「走力の問題」がかなり気になったので、走力と勝点にどのような相関があるか調べてみました。調べていくうちにジュビロだけだとJ1のトレンドが俯瞰して見れないなーと思い、他のJ1チームについても調べました。


■使用したデータについて

走力のデータについては各チームの「平均走行距離差」と「平均スプリント回数差」で調べてみました。相関係数は「PEARSON関数」を使っています。

データはすべてfootball-labのものを使用しています。

https://www.football-lab.jp/summary/team_ranking/j1/?year=2022

※11節までのデータで作成


■各チームの走行距離差とスプリント回数差について

走行距離差、スプリント回数ともに多い:鳥栖、鹿島、京都、清水、名古屋

走行距離差が多く、スプリント回数が少ない:横浜FM、G大阪

走行距離差が少なく、スプリント回数が多い:福岡、広島、浦和

走行距離差、スプリント回数ともに少ない:C大阪、FC東京、川崎F、神戸、札幌、ジュビロ


各クラブの走行スタイルについて作成してみました。

走行距離差、スプリント回数差ともに多い鳥栖や鹿島は、走力の高いチームと言えます。

個人的に意外だったのが広島でめちゃくちゃ走っているようなイメージがあったのですが、実際は走行距離差では劣ることが多いようです。


■各チームの走行距離差と勝点について

次に走行距離差と勝点の相関を見てみます。縦軸に走行距離差、横軸に勝点のグラフを作成しました。

相関係数は0.12なので、リーグ全体で見ると若干勝点と正の相関がありそうです。


■各チームのスプリント回数差と勝点について

同じくスプリント回数差と勝点のグラフも作成しました。

スプリント回数差のほうが走行距離差よりも相関係数が高く0.35でした。走行距離差よりもスプリント回数差のほうが勝ちにつながる傾向があるようです

さらに深掘ってスプリント回数差と得点、失点の相関を出したところそれぞれ「0.26」「-0.60」でした。得点と比べて失点は負の相関が強く、スプリント回数で劣るほど失点が増えやすい傾向があるようです。


横軸に失点数、縦軸に平均スプリント回数差のグラフです。

この形で見るとより傾向がわかりやすいですね。。。


■なぜスプリント回数で劣ると失点が増えやすいのか

スプリント回数はDFよりもMFやFWが多いイメージがあります。前線の選手のスプリント回数が少ないということはカウンターの戻りが遅かったり、前線でプレスがかけられないのでゾーン3に侵入やすい状況になっているということも要因のひとつとしてありそうだなーと思いました。


いかがだったでしょうか。

統計についての知識はガバガバなので間違っている部分があるかもしれませんがご容赦ください。。

※間違っている箇所あればご指摘お願いします!


ここまで読んでいただきありがとうございました!