あけましておめでとうございます！

見事に1年でJ1復帰を成し遂げた2023横内ジュビロ。

補強禁止の中、横内監督の手腕は本当にお見事でした・・・！

そんな2023ジュビロの強みは何だったのか、データから軽く振り返ってみたいと思います。

そしてその強みはJ1で戦う場合はどうなのか、現状の課題と期待の新戦力まで見ていければと思います！

■2023ジュビロの強み

結論から言ってしまうと、2023ジュビロの攻撃面の強みの一つはクロスでした。

下の表はfootballlaboのサマリーデータです。

2023年のJ2ではジュビロが最も多くのクロスを入れており、そのクロスから得点していることがわかります。

※クロスからの得点数もJ2ではトップの数字です

さらにクロスポイント（クロスCBP）という

シュートチャンスを作ったクロスの質と難易度の評価値でもジュビロは2位になっています。

※詳しくはチャンスビルディングポイントとはを参照

要因は何と言っても両サイドの松原后、鈴木雄斗の存在！

二人でクロスポイント合計の約4割を叩き出しています。

松原后

https://youtu.be/Fgohqhsme34?si=ljpWkaFOR7LPYw_w&t=172

鈴木雄斗

https://youtu.be/Fgohqhsme34?si=v9pyu883EswWxcAB&t=115

ただ右サイドでスペシャルな活躍をしていた鈴木雄斗が移籍・・・

さらに左サイドの松原も怪我で開幕に間に合うかどうか。

ここは既存戦力の台頭や新戦力を期待したいです。

そしてこのクロスポイント（クロスCBP）とクロス数を、それぞれ「1本あたりの数値」と

「ゴールまでに必要な数」に分解した表が下記となります。

※合計クロス数はクロス平均に試合数を掛けた値です。J1は34試合、J2は42試合なので必然的にJ2のほうが合計クロス数は多くなります

1本あたりのCBP：0.134

ゴールまでに必要なクロス数：44.33本

この数値っていいのか・・・？🤔

■2023クロスCBP上位チームとの比較

というわけでこのままだとわからないので、2023年J1でクロスCBP上位3チーム（神戸、広島、横浜FM）と比較してみました。

※1シーズンのみなので相関は不明ですが、クロスCBP上位＝年間順位でも上位なんですね

1本あたりのCBPは、1位の神戸、3位横浜FMと近い値ですね（J1とJ2で違いはあると思いますが）

しかし大きく違う部分はゴールまでに必要なクロス数。

神戸と横浜FMはそれぞれ38.60本、27.74本とジュビロよりも1ゴールに必要なクロス数が少ないです。

これはクロスに対して高い決定力を持つターゲットマンがいる証です。

実際に神戸と横浜FMには大迫とアンデルソン・ロペスという強力なFWがいますね。

ジュビロはこの部分は伸びしろありそうです。

ちなみにJ1のチームのクロスからの得点数ってどうなのと思ったのでこちらも調べてみました。

新潟や柏など例外はありますが総得点の2〜3割、10点以上はクロスから得点が生まれています。

クロスに強みのあるジュビロとしては、平均以上の得点は目指したいところです。

※下の表は18チーム34試合。2024シーズンは20チーム38試合となるのでもう少し得点が増えそうです

■まとめ

・2023ジュビロはクロスを強みとして戦い、J1に昇格した

・しかし強みを作っていた鈴木雄斗が移籍、松原は怪我で開幕に間に合うか微妙

・また2023J1上位と比較するとクロスに合わせるターゲットマンも課題

■注目の新戦力

マテウス・ペイショット

身長190cm、体重94kgの超重量級FW。

動画では空中戦に強くクロスへの嗅覚も良さげで、強みであったクロスがかなり活かせそうです。

しかも空中戦の強さはそのままセットプレーの守備や攻撃にも活きそうです。

またマテウスのプレースタイルを解説したサイトではゴール前で周りを使うことも上手いとか

＜動画＞

https://www.youtube.com/watch?v=j4wj0bKlGqw

＜プレースタイル紹介サイト＞

https://www.brazil-futebol.blog/?p=14744

ブルーノ・ジョゼ

右利きのWG。動画だとほぼ右サイドでプレー。

スピードを活かした突破からのクロスが凄く期待できそうです。

クロスについてもPA深く侵入しての高速クロスやふんわりしたクロスなど多彩。

右サイドは鈴木雄斗が移籍して不安要素があったのですが、ジョゼがハマれば新しい強みになりそうです。

＜動画＞

https://www.youtube.com/watch?v=mDBbAGIgGxA

＜プレースタイル紹介サイト＞

https://www.brazil-futebol.blog/?p=15700

高畑奎汰

左サイドが主戦場のクロッサー。

大分ではCKやFKも担当しており、キックの質は相当高そうです。無回転FKも披露しています。

ハイライトを見ると相手を抜いてクロスを入れるシーンよりも、抜き切る前にクロスを入れるシーンが多めなので

ワンツーなどで周りにうまく使ってもらえればというところ。

昔ジュビロにいた中村太亮に近いかも？

＜動画＞

ワンツーからクロス

https://youtu.be/U83r0Y3HSnU?si=Nba7CW7KJpJd5Znb&t=204

オーバーラップからクロス

https://youtu.be/k08mU9DsVU0?si=AoMUgjOi-A8KsLhu&t=170

無回転FK

https://youtu.be/k08mU9DsVU0?si=8-TAL4_-ig4IPvlP&t=207

以上です！

この記事を書いている1/7現在も着々と戦力が整っていく横内ジュビロ。

昨期の主力だった鈴木雄斗やドゥドゥの移籍は痛いですが、

上に記載しなかった平川や石田などの新戦力の活躍も楽しみですし

先発の機会が少なかった古川や小川大貴の奮起も期待です！

参考データ

https://www.football-lab.jp/summary/cbp_ranking/j2/?year=2023&data=cross

https://www.football-lab.jp/iwat/

https://www.football-lab.jp/y-fm/

https://www.football-lab.jp/kobe/