曇時々晴 / 20.5℃ / 49%


【ホームの熱気】

初夏の様な暑さとなった山口。

画面越しでも照りつける日差しが伝わってくる様だった。


この試合の一番のサプライズは大本のサイドバック起用だろう。元々サイドバックを経験していたので、あり得るのだが、この早い段階での起用があるとは思っていなかった。


さて、試合は序盤は山口が予想通り幅広く使って、左サイド中心に攻める。


山口が攻めるたびに、スタジアムの太鼓と拍手が大きくなり、今シーズンの攻撃的なチームを一体となって作り上げているようだった。


その影響も少なからずあったのか、琉球はリズムが掴めず押し込まれる。


山口はウイングが中に縛った時はサイドバックが高い位置を取って、一気に侵入。サイドバックとサイドハーフが守備の受け渡しに困る。

序盤はサイドでの攻防に苦労していた。


先制点も、このサイドのズレから、フリーでサイドバックにクロスを上げられゴールへ繋がった。


大槻選手のゴールは素晴らしかった。


起点となった田中渉選手はボール持つと必ず、3トップの立ち位置や遠いサイドの選手を見る。


琉球は近いパス多く、すぐに寄せられる。


少しずつワンタッチや一個飛ばしてパスすることで、ファーストプレスを回避してリズムを掴もうとするが、なかなかうまく行かない。もっとボランチで持ち過ぎないでリズムを作りたい。


【天才×天才=幸せな瞬間】

難しい試合になるかと思っていたが…全ての流れを変えた、35分の阿部様のビュティフォーゴール!ビュティフォー✨✨

部屋で阿部タオマフを振り回し、天に掲げたのは言うまでもない。


うん。何回でも見れる。


このゴールのおかげで押されていたゲームのリズムが50:50になったように感じた。



【入りの難しさ】

後半開始も、山口のプレスが早く、バックラインで出しどころが見つからない前半と同じ流れでスタート。


その中でこぼれ球を決められる。

中川が後ろから来ている相手を見てボールを触ったのだが、中途半端なクリアとなってしまった。これはあの一瞬ではとても難しい判断だったのだろう。



【逆転への布石】

リズムが出ない中、琉球は50分過ぎからピッチを広く使って攻め込む様になる。

囲い込んで奪い、大きな展開で逆サイドや真ん中のスペースへボールを出してビルドアップしていく。ようやく、沼田が高い位置でクロスを上げれる様になった。


徐々に主導権を奪っていく。

何度も良いビルドアップができたこの形は、今年の守備と去年の攻撃の良い部分が融合した様だった。

今シーズンはこの展開が軸になっていくのではないかと期待している。


【やり切ること】

同点は幸運だった。セットプレー崩れから福村のクロスが相手のオウンゴールを誘った。


その後は、一進一退だったが、上里・野田が入った直後、パスのスピードが上がり、もう一度前線からのプレスを早くしたところで富所のスライディングから阿部へ、そして空いた逆サイドのスペースの清武へ。それを見た野田が猛然とゴール前へ。


清武からの丁寧なパスをしっかり流し込んだ野田の今シーズン初ゴールで逆転に成功!


『ハイプレスからの囲い込みで奪ったボールを縦に早く』


今シーズン喜名監督が掲げた即時奪回を体現する様な見事な逆転ゴールだった。


【余韻のアディショナルタイム】

上里の声がピッチに響く。

味方への指示、監督とのやり取り、レフリーとのコミュニケーション。


終了のホイッスルを聞くまでは祈るような気持ちだったが、笛を聴いた瞬間、なんとも言えない高揚感が駆け巡った。


勝つというのは、なんと素晴らしい事なんだろう。今日の今も試合を見返しても終了のホイッスルを聞いた時、幸せな気持ちになった。


野田はインタビューで初勝利を『ホッとした』と表現をした。

選手も大きなプレッシャーの中で戦っている。


選手はもう次の試合に向けて、気持ちを入れ替えてると思うが、サポーター特権でもう少しだけ余韻に浸らせて欲しい。


そして、また次の試合も共に闘う準備をしよう。


ベンガラの誇り高き琉球‼️