ザスパは敵地で甲府に0-1で敗戦。
怒涛の5連戦も4戦目が終了したが、4戦で勝ち点1と寂しい結果になっている。
パスソナーネットワークを見ると、敵陣でのパスが少なかったことが分かる(左サイドの大外を除く)。
本記事では前進できなかった原因として、3バックのボールタッチ位置が今までと異なっていた可能性を紹介する。
今節のザスパは3バックの距離感が短い印象を受けた。
その結果、両WBが高い位置を取れず、後ろでパス回しをしたり不本意なロングボールを蹴らざるを得ないケースが多かった。特に、左サイドでは加藤がDFラインまで降りるシーンもあり、従来の前進システムが機能していなかった。
では、実際に3バックの距離感は短かったのだろうか。
試合を通して3バックで挑んだ本節・9節岩手戦・13節横浜FC戦のセンターバックのボールタッチ位置を比較する。
まずは、左CB。
今節のヒートマップは、濃い緑色がわずかに内側にあるように見える。
特に、PAエリアの幅内でパスを受ける場面が目立った。
今節はボランチとしても経験豊富な内田が出場、果敢な前進も見られたが、センターライン際で大きく開き、角度のあるパスを通す場面は少なかった。
左から、14節甲府戦、9節岩手戦○、13節横浜FC戦△
次は、中央CB
今節の畑尾のボールタッチ位置は比較縦長になっている。
中央の岩手戦のように、もう少し横長になるのが理想だろうか。
左から、14節甲府戦、9節岩手戦○、13節横浜FC戦△
最後は、右CB。担当者は3戦とも異なっている。
城和も、PAエリアの幅内でパスを受ける場面が目立った。
岩手戦の川上のように、ライン際でのボールタッチが増えると、WBの小島も高い位置を取りやすくなるだろう。
左から、14節甲府戦、9節岩手戦○、13節横浜FC戦△。13節は内田は後半からCB
以上、3CBのボールタッチ位置をみると、実際に距離感が短くなっていると判断できる。
原因は連戦の疲れや暑さだろうか。
選手はいつも通りの位置でプレーしているつもりでも、ほんの少しズレている可能性が考えられる。
ゴールまでパスを繋ぐ中で、この数十cmが何度も積み重なり、ゴールや勝利が遠くなっているのでないだろうか。
特に、このズレがあることで、デザインされた「崩し」の成功率も大きく低下してしまうだろう。
中2日や中3日が続く厳しい連戦だからこそ
いつも通りのプレーを、いつも通りの立ち位置で行えるかどうかが重要になってきそうだ。
連戦の最終戦は、選手たちのさらなる奮起に期待したい。
コメント(1)
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SPORTERIAスタッフ
2022/5/6 20:45
30mライン進入回数が
甲府 46 回 群馬 18 回
だったので、もう少し甲府の前進を抑えることができると良かったかもしれません。
>ゴールまでパスを繋ぐ中で、この数十cmが何度も積み重なり、
もしかしたら守備でも"数10cmでも相手を楽に前進させない"の積み重ねが大事かもしれませんね💡
なんとか5連戦の最後を白星で終えてほしいです💪