我がジュビロ磐田は前節の愛媛戦に続く悪いピッチコンディションと試合に影響を与える強風により2試合続けてのアウェイでの厳しい試合を強いられました。

まずはこの日のメンバーから

フォーメーション図

フォーメーション図

メンバーについてはPreviewで詳細を書いていますのでそちらをご参考に…。


それではスタッツから。

基本スタッツ

Previewでも言っていたように、秋田の持ち味でもある「ストーミング」がしっかりとこの試合でも表れていました。

また秋田のハイプレスは非常に有効的に働き、前半は秋田が圧倒するような試合内容でした。なんとか秋田の攻撃を30分間耐え、徐々に磐田も落ち着いてくるかというところで、栃木戦の1失点目のプレーに指摘したようなマークの付き方の部分を突かれて先制を許す厳しい展開に…。

失点シーンは本当に見ていて辛いものがあるくらいに酷い出来です。

ジュビロの守備的選手が全員下がりきって6バック状態に横一列になり、更に全員がボールウォッチャーに…マークも付かずに下がって横一列になっては、マイナスのボールに誰が詰めるんだ状態という有様。秋田は見事でした。事前調査済みだったのでしょう。

後半、遠藤保仁選手を投入して中盤を制圧しにかかります。間違いなく彼の投入でパス回しが円滑になったことは言えるでしょう。

個人的に後半磐田が圧倒してきた要因は主に2つ。

  1. 秋田が単純に守備固めに入ってきたこと
  2. 磐田の楔のパスが出るようになったこと

元々パスサッカーのジュビロ磐田にとって、ハイプレスは非常に厄介な相手。加えてこの日は強風とボッコボコのピッチで愛媛戦程ではないもののパス回しもうまく行かず…。

それでも後半圧倒したのはブラウブリッツ秋田が最終的に自陣まで引いたことにより、磐田が前半苦戦していたゾーン2への前進部分において、数的優位性が取れるようになったことが一つあるでしょう。その影響と遠藤保仁選手の投入でパス回しが円滑に運ぶようになりギアチェンジのキッカケにもなる楔が通るようになったことも要因ではないかと思います。

しかしそれでも最後まで崩しきれなかったジュビロ磐田。

後半ATに大井健太郎選手を前線に上げるパワープレーと、FWルキアン選手、ファビアン・ゴンザレス選手、大津祐樹選手の実質4トップ状態になり、最後は個の力で押し切りドローゲームに持ち込みました。


管理人的評価点

GK 三浦龍輝 6.5 ビッグセーブで勝点1獲得に貢献

DF 森岡陸 5.5 ボールウォッチャーで相手のマーク見れず失点

DF 大井健太郎 6.0 守備は改善も、後半ATの競り合いに勝利し勝点1に貢献

DF 山本義道 5.0 秋田の狩場の標的にされた、警告貰い次節出場停止

MF 鹿沼直生 5.0 ビルドアップでCBとボランチが分断され秋田のプレスが効果的になった原因を生む

MF 山本康裕 5.0 1度縦パスを入れることが出来たが単発。秋田のプレスに嵌り45分で交代

MF 鈴木雄斗 4.5 孤立しボールロスト多数。後半決定機でも外してしまった

MF 松本昌也 5.0 左での起用は酷な印象。連携プレーも活かせず…

MF 山田大記 5.0 ボールが前に来ず見せ場無し。ハーフスペースを利用しシュートチャンスを作ったが得点には至らず

MF 大森晃太郎 5.0 ピッチコンディションもあったのかロングボール多用。単調な攻撃に…

FW ルキアン 5.5 孤軍奮闘状態。秋田の厳しいマークでもチャンスを演出したが結果は付かず

MF 今野泰幸 6.0 遠藤のサポート役としての投入か?バランサーとしての仕事は果たす

MF 遠藤保仁 6.0 相手が引いたため起点として機能。もう一歩ゲームメイクが欲しかった

MF 伊藤洋輝 ー 出場時間短く採点不可もパスやクロスなど短時間でスタッツは作った

FW 大津祐樹 7.0 伊藤洋輝と同じく短時間ながら気持ちで押し込むゴールで危機を救う!

FW F.ゴンザレス 5.5 スピードやゴリブルも垣間見え可能性を感じたが決定機は決めてほしかった

MG 鈴木政一 4.5 事前にピッチコンディションの情報は仕入れながら"自分たちのサッカー"に謎に拘り、見事に長所を自ら消す酷い采配の一言に尽きる…。後半強力な個の力で押し切るもMGとしての仕事とは言えない。唯一の収穫は今季はじめて交代枠を使い切ったことだろう…。


最後の最後にジュビロの"個の強さ"を見せましたが、終始ブラウブリッツ秋田の"現代サッカーの強さ"を見せられた一戦でした。

はっきり言ってしまえば試合内容は完敗とみていいでしょう。

今後秋田がこのサッカーを継続していくのか、それとも現代サッカーの最先端を取り入れ続けるのか注目していきたいですね。