天空の城野津田での記念すべき第一試合


結果は1-1の同点


試合みた全体の感想

前半の序盤は山形の入りがよくチャンスを作っていたが、それからゼルビアがチャンスを作れるようになった。

どちらもシュートをなかなか打てないというよりも打たせないような試合運びで前半終了。

ゼルビアは可能性の高いシュートでないと打たず、作り直すような印象。

後半クロスをクリアミスでオウンゴール。FKを平戸が同じような位置で蹴り、一本目でGKにキャッチされたのを修正してGKとDFの間に落とし、頭で深津が合わせて同点に。そこから勢いに乗り、攻撃を仕掛けるが得点は生まれず。最後の山形のシュートは逆転になりそうな危険なシュートだったが、福井のビッグセーブでなんとかはじき、試合終了。


ゴール期待値では町田vs山形で0.47-0.39、0-0の引き分けの可能性もあったようだ。1-1の引き分けの結果はゴール期待値から見ても妥当だったように思える。

山形が経過時間30分頃から85分頃まで上回っているが、大きな差はない。このデータでみるとシュート本数は町田のほうが多く打てているが、ゴール期待値では同様の時間で上回れていないので、効果的な攻撃ではなかったか。

ゴール期待値

パスソナー・パスネットワーク

パスソナーのデータ説明がこのサイトにないので正確ではないかもしれないが、数字が全パス本数を示し、12の方向(360度/12=30度ごと)、逆三角形の大きさがパス本数、色の濃淡が距離を示すと思われる

パスソナー

町田ではボランチ二人の前方へのパスが多い

特に高江よりも佐野のほうが前方へのパスが多い。高江も前方のパスが多いが、左へのパスも多く、平均パス距離が長い。奥山は全方向にパスをバランスよくだしている。アーリアはパス本数が少ないがFWであり、パスよりもドリブル、シュートなどをするためと思われる。吉尾も少ないがドリブルで仕掛ける選手であるのが関係している可能性がある。吉尾の左前方へのロングパスがあるのは右サイドから左前方(左サイド)へサイドチェンジもしくはクロスをあげるためか。


パスネットワーク

町田は左サイドからビルドアップ

深津と福井でパス交換し、ロングフィード、福井はどちらかのサイドに偏るというよりも前方に蹴っている。山形GKと比べると左右に蹴っている。

パスネットワークが集まっている佐野が起点に思える(ボール回収役のため)が、ビルドアップの起点としてはそのあとに近くからパスをもらう奥山か。佐野から奥山、平戸、高江、岡田にパスを散らす。佐野→奥山→岡田→平戸、佐野→奥山→岡田→高江→吉尾、佐野→奥山→高江→吉尾のパターンか。成功本数が多いネットワークでは、高江→岡田→平戸だったようだ。

左サイドでパスをつなぎ、右サイドではドリブルで仕掛けるという感じか。

パスソナー・パスネットワーク


エリア間パスでは選手に依存しないと思われるので、どのエリアでどの方向のパスが多かったかがわかるが、左サイドの高い位置でのパスが多い。岡田、平戸、アリーアのパス交換か。

エリア間パス図


ヒートマップ


佐野は左後ろ、高江は右の前方向にヒートマップが濃いので、佐野が守備的で高江のほうが攻撃的。奥山と佐野は同サイドで近い距離にいる。左右のハーフスペースでバランスよくいる平戸。

ヒートマップ - 佐野 海舟ヒートマップ - 高江 麗央ヒートマップ - 奥山 政幸ヒートマップ - 平戸 太貴

岡田と吉尾の比較では岡田のほうが高い位置にいる、吉尾は守備に追われるシーンが多かったか。

ヒートマップ - 岡田 優希ヒートマップ - 吉尾 海夏

奥山よりも酒井のほうが高い位置にいる。

ヒートマップ - 酒井 隆介

アーリアも右にいることが多い。

ヒートマップ - 長谷川 アーリアジャスール

パスソナー・パスネットワーク、ヒ-トマップを見ると左サイドでビルドアップ(守備的)、右サイドに展開し、攻撃というのが多い試合だったようだ。

左サイドでは守備的な佐野と奥山が起点になり、そこから同サイドの縦に行く場合は左の高い位置にいる岡田、平戸。左サイドでビルドアップし、相手を集めてからスペースのある右サイドに展開、右にいるのは高江、アーリア、吉尾、酒井、平戸(攻撃的)。


交代での変化、ヒートマップ

おおまかな試合の流れでは、56分にオウンゴール、61分アーリアに代えて太田、73分酒井と吉尾に代えて中島とデュークカルロス、86分に平戸のFKから深津のゴール

失点から点数を取るために攻撃の選手を交代、太田を投入。アーリアとタイプは違うと思うが(身長差10cm)ヒートマップでは右サイドの高い位置にいる。吉尾と交代の中島は中央よりで太田よりも少し低い位置にヒートマップが濃い。DF酒井(おそらく頭部をぶつけた影響)に代えてMFデュークカルロスで奥山が左から右SBに、左SBデュークカルロスに変更。

前線の動きが停滞した際に、ビルドアップをしようと高江がCB中央に落ち、SBが高い位置に。デュークカルロスが高い位置をとりクロスを上げようと仕掛ける。奥山も高い位置で攻撃参加も。中島が中央よりでプレーし、サイドハーフよりもFWのような動きをしたためか、太田が右サイドよりでプレーする。太田と中島が途中でポジションを変えたように思える。ポジションが動いたが、交代後も効果的な攻撃は右サイドからが多かったようだ。

ヒートマップ - 太田 修介ヒートマップ - 中島 裕希ヒートマップ - デューク カルロス


山形について

プレースタイルの違いのためと思われるが町田よりもパスが多く、前方のパスよりも横のパスが多い。山形も左よりにパスが集まっているように見える。藤田の前方のパスが多いので、藤田に集めて攻撃か。山田は全方向にバランスよくパスをしている。ヒートマップを見ると山田が左の少し低い位置、藤田は右の少し高い位置にいる。

パスソナー・パスネットワーク

ヒートマップ - 山田 康太ヒートマップ - 藤田 息吹

攻撃的な選手であるヴィニシウスアラウージョ、中村、南を見ると右寄りに位置しているので、山形も攻撃は右からか。

ヒートマップ - ヴィニシウス アラウージョヒートマップ - 中村 充孝ヒートマップ - 南 秀仁


更新3/1

追記・誤記修正

2021開幕時の総市場価値

町田8.8億円、11位(/22,J2)(J1J2J3全チームで31位/57)

vs山形11億円、5位(/22,J2)(J1J2J3全チームで25位/57)

https://www.transfermarkt.jp/wettbewerbe/national/wettbewerbe/77