2021 J3第1節 YS横浜 0-1 富山 レビュー、前方へのパス、2019と2020シーズンのチームスタイル

Jリーグに戻ってきた神田夢実の攻撃に絡むプレーが目を引く試合だった。地域CLを見ている方からするとシュタルフ監督のエンタメサッカーと評される人もいるYSCCのサッカー。36歳と若いシュタルフ悠紀リヒャルト監督。最年少監督として2019年にデビューし、今年で3シーズン目になるそうで、J3の常識を一つずつ壊していってほしい。https://www.jleague.jp/news/article/19127

実弟であるシュタルフ浩大トーマス氏もドイツ・アマチュアリーグで指揮を執っているようだhttps://www.youtube.com/watch?v=nsc-Yeqh6II

スタッツでの差はシュート数とCKの数くらいだろうか。オフサイドでは富山が4だったが、YSCCは0だった。ゴール期待値では常に富山が上回っていた。音泉に恩返し弾を決められてしまった。

パスソナー・パスネットワークで富山と比較するとYSCCはDFとボランチの選手など後方の選手からの前方へのパスが多いのが特徴に見える。

エリア間パスではYSCCが低い位置でのパスが多いので、GKから後ろから繋いでいくことが多かったようだ。相手のペナルティーエリアまでパスを運べている。富山はパスソナー・パスネットワークでも左側の花井が起点になってるように見え、エリア間パスでもセンターサークル付近の左側でのパスが多かったようだ。

ヒートマップ

ンドカチャールスの身体能力が高いように見えたが、右サイドからゴールに向かうようなプレーをしていたようだ。範囲の広いヒートマップになっている土館と吉田

神田は左自陣以外のほとんどの位置にいたようで、土館と吉田と合わせるとBOXからBOXをカバーしているようなヒートマップに。

富山のDFではゾーンでの役割がはっきりしているようで、特に今瀬がペナルティーエリア外の中央にほとんど位置していたようで、この位置で攻撃を止めることができていたようだ。ペナルティーエリアまで押しこまれなかったといえるかもしれない。

YSCCとしては前方へのパスを繋いだあとに奪われる回数を減らせるようなボールの運び方ができるとよりゴールに向かっていけるかもしれない。

2020と2019シーズンのチームスタイルを以下で見てみた。

チーム比較 2020年のＹ．Ｓ．Ｃ．Ｃ．横浜 vs 2019年のＹ．Ｓ．Ｃ．Ｃ．横浜https://www.football-lab.jp/comparison/team/2020/30675/2019/30675/

シーズン成績で見ると2020シーズンは2019シーズンよりもゴールが少なくなった。

チャンスビルディングポイント(CBP)での2019から2020への変化は攻撃、パス、シュート、ゴール、奪取の順位が下がり、改善された（順位が上がったのは）ドリブル、守備、セーブだったので、攻撃よりも守備がよくなったようだ。チームスタイルでは2019は中央攻撃、ショートカウンター、自陣ポゼッションの指数が高く、2020では中央攻撃とショートカウンターが下がったが、自陣ポゼッションは同等で、ロングカウンターの指数が上がった

ホットゾーンでは2019よりも2020後ろでの割合が高くなっている。GK付近のホットゾーンの割合が高くなっているので、GKビルドアップの影響があるかもしれない。チャンス小売りでは2020は2019よりも攻撃が下がり、守備は若干改善したが、順位は下がった。

ゴール期待値2019よりも2020はゴール期待値が減り、被ゴール期待値が高くなり悪くなった。

得点パターンでは2020は2019と比較し、ショートパスからが大きく減った。失点パターンではPK、ドリブル、こぼれ球からの失点が減った。セットプレーから、クロスから、ショートパスからの失点が多いのは変わらない。

スタッツでみると2020は2019と比較し、30 mライン進入、ペナルティエリア進入がさがった影響が大きいようで、攻撃的な指標は下がった。特徴はドリブル、タックル、インターセプトにあるように思うが、タックルではより良くなり1位となった。劇的に改善されたのはクリアで14位から4位に上昇した。

2021開幕時の総市場価値

YSCC横浜2.1億円、13位(/15,J3)（J1J2J3全チームで55位/57）

vsカターレ富山4.3億円、3位(/15,J3)（J1J2J3全チームで45位/57)

https://www.transfermarkt.jp/wettbewerbe/national/wettbewerbe/77