Football LABからAGIとKAGIのデータを引用し、何か関係性が見えないかを調べてみた。AGI+KAGIの数値が高い順に並べた。2015シーズンの広島が特に目を引いた。AGIは最下位、KAGIも11位と低いにも関わらず優勝している。ただ、それ以降のシーズンではAGIとKAGIの順位が良いほどシーズンの成績もよい傾向があるように見える。


AGIとKAGIについて

KAGI,AGIとはhttps://www.football-lab.jp/pages/kagi/

KAGI

「守備の際にどれだけ相手を前進させなかったか、相手を自陣ゴールに近づけなかったか」チームの新守備指標「Keep Away from Goal Index」、略して「KAGI」

具体的には、

相手の攻撃時間のうち、自陣ゴールから遠い位置でボールを持っていた時間の割合が高い

相手の攻撃が始まってから、自陣のペナルティエリアまで到達するのにかかった時間が長い

場合に高い評価となるように指標化

AGI

また、「KAGI」と対になる指標として、「攻撃の際にどれだけ相手ゴールに近づけたか」を「Approach Goal Index」、略して「AGI」

攻撃時間のうち、相手ゴールに近い位置でボールを持っていた時間の割合が高い

攻撃が始まってから、敵陣のペナルティエリアまで到達するのにかかった時間が短い

場合に高い評価となるように指標化

リーグサマリー:2020 J1 AGI,KAGI | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB https://www.football-lab.jp/summary/team_ranking/j1/?year=2020&data=kagi

2020シーズンを横軸を成績順位、縦軸をAGIもしくはKAGIの順位で散布図にし、線形近似するとAGIはKAGIよりも弱いが相関がありそうに見える。

成績順位はAGIの順位とKAGIの順位のどちらの影響が大きいのか、CORREL 関数というもので相関を出してみた。(統計はわからないので、AGIなどの数値と順位を比較してよいのかなどは理解できていないので間違っているかもしれない。)

( CORREL 関数は、2 つのセル範囲の相関係数を返します。 相関係数は、2 つの特性の関係を判断するときに使用します。 たとえば、各地域の平均気温とエアコンの普及率の相関関数を調べることができます。

相関係数が +1 または -1 に近い場合と同様に、配列間の正 (+1) または負の (-1) 相関を示します。 正の相関は、一方の配列の値が増加している場合、もう一方の配列の値も増加します。 0 に近い相関係数は、相関なしまたは弱い相関を示します。

https://support.microsoft.com/ja-jp/office/correl-%E9%96%A2%E6%95%B0-995dcef7-0c0a-4bed-a3fb-239d7b68ca92 )


成績順位とほかの項目に相関があるかを調べた結果が以下になるが、その前に少し説明を記載する

AGI,KAGI,AGI+KAGIはよいほど数値が大きく、成績順位はよいほど数値が小さい。

成績上位のチームがAGI(KAGIなど)の数値が大きいと、負の相関になる。また、順位での比較では成績順位が小さく=良く、AGI順位が小さい=良いほど(成績順位が大きく=悪く、AGI順位が大きい=悪い)正の相関が高くなる。

わかりにくく、よけいに混乱するかもしれない。(自分でもあっているのか不安になってくる)

各シーズンごとに見ていくと(AGI,KAGI,AGI+KAGIは参考に載せるのみにした)

2014はKAGI順位のほうがAGI順位よりも影響が大きく、AGI+KAGIの順位のほうがKAGI順位より影響が大きい。 → AGI+KAGI順位>KAGI順位>AGI順位

2015は成績順位とAGI順位が影響が大きいが負の相関になっており、KAGI順位はほとんど影響がない。→AGI順位がよいほど、成績がよくない


2014の影響度はAGI+KAGI順位>KAGI順位>AGI順位

2015の影響度は負の影響AGI順位(負の影響AGI+KAGI順位>KAGI順位)

2016の影響度はAGI+KAGI順位>KAGI順位>AGI順位

2017の影響度はAGI順位>AGI+KAGI順位>KAGI順位

2018の影響度はAGI+KAGI順位>AGI順位>KAGI順位

2019の影響度はAGI順位>AGI+KAGI順位(>KAGI順位、影響が少ない)

2020の影響度はAGI+KAGI順位>AGI順位>KAGI順位


成績順位に与える影響は

・2014,2016シーズンではおおよそAGIよりもKAGIの順位のほうが影響が大きい

・2017シーズン以降ではKAGIよりもAGIの順位のほうが影響が大きいが、さらにKAGIの順位も良いほうがよい成績を残しやすい

・2015シーズンはAGI順位が悪い方が良い成績を残しやすい?という特殊なシーズンだった

さらに各シーズンごとにどのようなプレースタイルのチームが多かったかを分析するとよりなにかがわかるかもしれない。

以下は各シーズンのチーム成績とAGI,KAGIのデータ一覧をまとめた図