こちらの記事が気になり、タイトル通りで昨シーズンと今シーズンをデータで簡単に比較してみたい。

名古屋、リーグ6戦未勝利 長谷川監督「FW陣が無得点では…奮起を」

https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20220507/1646089.html?cx_cat=page1


結論は

データ上ではサッカーが悪くなっているというよりもゴール以外は良くなっていそうだった。


序盤戦の試合結果では、

2021シーズンが9勝2分1敗

2022シーズンが2勝5分5敗

と今シーズンは大きく出遅れている。

名古屋グランパス 2022 日程・結果・試合比較

https://www.football-lab.jp/nago/match/

名古屋グランパス 2021 日程・結果・試合比較

https://www.football-lab.jp/nago/match/?year=2021





ここから今シーズンと昨シーズンの比較

チーム比較 2022年の名古屋グランパス vs 2021年の名古屋グランパス

https://www.football-lab.jp/comparison/team/2022/127/2021/127/


HOMEで失点が0.7→1.0に増加

AWAYで得点が1.2→0.5に減少、失点が0.9→1.3に増加

失点が増えて、得点がAwayで大幅に減る苦しい状況


チャンスビルティングポイントCBP

クロスが0.22増え、ドリブルが0.2減少。シュートは6.00→5.92なのでそれほど変わらないが、ゴールが2.89→1.36と大幅に低下。奪取は9.64増加、守備は0.1減少だがほぼ変わらず、セーブは0.35→0.42に増加。

チームスタイルは左サイド攻撃からロングカウンターのチームに変化、中央攻撃も増加。

ホットゾーンは左サイドが少しプレー割合が減ったように見えるが、それ以外はあまり変わらないように見える。

チャンス構築率

攻撃回数、シュート、チャンス構築率が増加しており、リーグ内順位も攻撃回数以外は高くなっているが、ゴールが1.1→0.6、成功率(シュート成功率)が10.4%から4.0%に大きく減少し、リーグ順位も下から数えた方が早い。

被攻撃回数が増加しているがリーグ順位は良くなっており、被シュートと被チャンス構築率は若干減少しており、リーグでも上位のままになっている。ただ、被ゴール、被成功率が増えており、リーグ順位も悪化している。

去年よりもチャンスは作れており、守備も良いままにもかかわらず、結果につながっていない。

ゴール期待値で見るとわかりやすい。

ゴール期待値が1.002→1.538と増加しており、リーグ順位も良いにも関わらず、ゴールは1.1→0.6に大幅に減少し、リーグ順位も悪化。

被ゴール期待値では0.950→0.909とよくなっており、リーグ順位も良くなっているにもかかわらず、被ゴールが0.7→1.0に増加し、リーグ順位も悪化。ただそれでも被ゴールはリーグでは5位となっている。

ここでも攻撃が良くなっているのに、ゴールが取れず、守備も良いままなのに失点が増えている。

トラッキングデータ

夏場がまだなので、序盤と1シーズンでは差異が大きく出るかもしれないが、序盤同士の比較は難しいので、そのまま比較する。

すべてで去年よりも上回っており、リーグ順位も良いので、動けていない、走れていないということはなさそうに見える。

スタッツ

攻撃面のシュート、30mライン進入が増加し、守備面ではタックルが増加し、リーグ順位が良くなっている。枠内シュート、インターセプト、ペナルティエリア進入は増加しているが、去年よりも若干リーグ順位が低下。

リーグ順位の大幅な違いではCK、タックルが目に付く。CKでのセットプレーが大幅に増えているようだ。ただ、ゴールがなぜか増えていないのが苦しい。

2022シーズン序盤戦ここまでの各クラブごとのゴール期待値、被ゴール期待値

名古屋はゴール期待値では上位の4位、被ゴール期待値では1位となっており、試合結果に結びついていないが、データではそれほど悪いサッカーをしているようには思えなかった、というよりも良いサッカーをしているように見える。

順位を上げるためには、戦い方を変えるというよりは、ゴール期待値通りに点数を取れればよさそうだが、言うのは簡単だが難しい。記事通り、FW陣の復調か補強だろうか。


2021シーズンのゴール期待値、被ゴール期待値

名古屋はゴール期待値は16位、被ゴール期待値は2位だった。

(来月くらいには、環境が落ち着いて、またブログを書き始められるといいなあと思う。去年は1チームの全試合の完走目指したが、未達成に終わってしまった。)