ブラウブリッツ秋田がJ3優勝ならびにJ2初昇格を決めました。おめでとうございます。


しかし、あくまで私のイメージですが、昇格と同時に降格候補になってしまうのが、昇降格のあるサッカーリーグの過酷なところです。そういった厳しい条件の中、過去のJ2初昇格クラブは初年度どれくらいの成績を残したのか、イメージ通り即降格となってしまったのか、Football LABさんに掲載されている順位表を活用して少し調べてみました。


J3が2014年に発足して以降、初昇格を決めたのは以下の4クラブでした。

・ツエーゲン金沢(2014)

・レノファ山口(2015)

・FC琉球(2018)

・鹿児島ユナイテッドFC(2018)


すぐに分かったのは、鹿児島を除く3クラブは一度も降格せずにJ2に残留し続けているということでした。その鹿児島も2019シーズンに得失点差で降格が決まり、17位まで勝点差3(鹿児島は21位)、おまけに勝点40で降格したのは2012シーズン以降初?のようで、ほぼ残留に値する成績を残したと言えるでしょう。いきなり私のイメージは間違っていたことが分かりました。


では各クラブとも、昇格初年度はどれくらいの成績を残したのでしょうか。J3の最終年と比較してみます。


もちろんサンプルサイズが4という少なさはありますが、

・平均勝点:前年比およそ40%減

・平均失点:前年比およそ50%増

という傾向があるのは面白いです。平均得点も山口を除く3クラブは30%ほど減少しています。


これらの傾向と11/22終了時点の秋田の成績を踏まえ、乱暴に来年の成績を予想してみると...


J3最終年の成績が金沢と非常に近く、予想後も得点>失点となっています。強引ではありますが、秋田は降格筆頭候補どころか、中位を狙えるレベルにあるのではないでしょうか。


ただし、今日時点でJ2では22チーム中19チームが平均勝点1.1を超えています。また来シーズンは降格が4クラブと、過去のデータが必ずしも当てになるとは言い難いですが、少なくとも、秋田は降格筆頭候補とは言えないでしょう。


なお初昇格ではなかったクラブについても調べてみましたが、初昇格クラブのような傾向は見られませんでした。ただし、初年度以降も降格したクラブは1つもありません。(今シーズンの群馬は本来の降格圏に沈む可能性がまだ残っています)


個人的に昇格クラブは降格筆頭候補だと思っていただけに、この結果には非常に驚きました。Jリーグではクラブ間の力が拮抗していることを改めて感じるとともに、J3クラブにとってJ2は希望の地と言えるかもしれません。来シーズンのブラウブリッツ秋田に期待です!