メンバー                


【メンバー交代】

66分

平山 → 若谷

前川 → 高

78分

野瀬 → 中山

井澤 → 岡野


メンバーに新戦力が8名(内、ルーキー5名)入った。そんな中でも前川、平山、本村、乾、加藤はしっかりスタメンを奪取。彼らが現時点でチームの軸となっていくはず。


スタッツ            


基本スタッツ

シュート数15本は上々の数字。さらに3分の2が枠内シュートとなっているのも良い。これを維持していってほしい。

パス数が昨シーズン最終節岐阜戦と比べると50本ほど減っていて、状況を見て最短距離でゴールを目指す意識が高まっていることがわかる。

CKもしっかり取れており、全体的に良い出来だったと感じる。


ゴール期待値

序盤は動きにかたさが見られチャンスをなかなか作ることができず、逆に岐阜にワンチャンスをモノにされ失点してしまった。

その後に大ピンチが訪れるが、加藤のナイスセーブで乗り切った。残りは危なげなく相手の攻撃に対処できていたと思う。

北九州は尻上がりに調子を上げ、36分に乾の同点弾が生まれた。そこからイケイケムードとなったが得点をあげることができず、決定力に少し課題を残した。


パスソナー・パスネットワーク

今シーズンは岡田のチームだとわかるくらいボールが集まっている。岡田はドリブルでかなり突っかけていたので、勝負できる状況を周りがどれだけ作ることができるかが大事になりそう。

中盤は井澤が上がり目でゲームメイクし、高吉が攻守のバランスをとっていた。高吉は控え目な動きに見えたので、今後は得意のロングフィードを使った展開力を発揮してくれることが期待される。

また、昨シーズンよりもシンプルに走力で押し込むサイド攻撃が主流となりそう。


試合の流れ             



スタメンに新戦力が5人(内ルーキー2人)でスタートした北九州。序盤は開幕戦ゆえのかたさが見られ、なかなかペースを握ることができない。そんな中でも鍛えてきた走力を見せ、相手に積極的なプレスを仕掛ける部分が目立った。

相手を自由にさせず上手く守れていたが、相手GKが蹴ったボールをヘッドで繋がれ、ポッカリと空いた中央で待っていた庄司選手に拾われる。そして、北九州CBの間にバックスピンをかけたキレイなスルーパスが入ると、ンドカ選手が加藤との1vs1を制してゴール。北九州は20分に先制を許してしまう。

35分にも身体を入れ替えられピンチを招くが、ここは加藤がナイスセーブを見せてなんとか乗り切った。

後半に入ると前半以上に激しいプレスを敢行。徐々に相手を押し込み前川のミドルシュートや坂本のヘディングシュートなどでゴールに迫るが、なかなか得点が生まれない。

もう一押しを狙うべく4枚の交代カードを切ると81分、岡田のコーナーキックに飛び込んだ乾がヘディングシュートを決めて同点に追い付いた。

勢いに乗って逆転を狙う北九州だが、中山のシュートや高のヘディングシュートなど惜しい場面は作るものの決めきることができずタイムアップ。

開幕戦をドローで終え、勝ち点1を得た。


良かった点                


プレー強度の向上

開幕戦の時点で昨シーズンよりもプレー強度が高く感じる。今年のキャンプはかなりキツかったらしく、しっかりフィジカル面を追い込んできたんだなということが感じられた。昨シーズンもフィジカルトレーニングを行っていたとは思うが、フィジカルコーチがいなくなってしまった影響もあってか、結果的に質量ともに足りなかったのだと思う。田坂監督も「走力の差は圧倒に出した」と言うくらいだったので、この強度を維持していければ大きなアドバンテージになるはず。期待したい。


新戦力が躍動

今節はルーキー5人(坂本、高吉、高、若谷、岡野)がデビューした。その中でフル出場を果たした二人をピックアップしたい。

高吉は相棒の井澤を見ながら攻守にバランスを取っていた。そのため少し低い位置でのプレーが多くなっている。

攻撃スタッツに特筆すべきものはないが、守備スタッツでは軒並み良い数値を叩き出した。特にブロック数とこぼれ球奪取数良く、守備の勘どころを抑えられていると思う。

もう少しプロのスピードに慣れてくれば、得意のロングキックやミドルシュートをもっと見られるようになりそう。


坂本は良い意味でビックリさせられた。田坂監督の言う「圧倒的な走力」をまさに体現している選手だと思う。

常に高い位置取りでボールに絡み、ペナルティエリア内でヘディングシュートまで見せた。守備でもよくこぼれ球を拾い攻撃に繋げられていたと思う。

プレーが粗削りで、クロス精度の向上など課題はまだまだあるが、今後がとても楽しみな選手だと感じた。


良くなかった点             


プレスをかける位置やタイミング

今シーズンは昨シーズンよりも高い位置からプレスをかけてショートカウンターにつなげる戦術が基本となりそう。走力をアドバンテージとして活かすには良いと思う。しかし、そうなると重要になるのがプレスをかける位置とタイミングになる。

味方と連動して動く必要があり、自分の担当する相手を明け渡して次の相手へ付きに行かなければならないことも多い。故に一人がズレると全体がズレてしまう。選手個人の判断力はもちろん、チームとしての決まり事もしっかり頭に入れておく必要がある。

失点シーンも庄司選手の周りがポッカリ空いていた上に、そこからンドカ選手へのコースもキレイに空いていた。流れの中でとはいえ誰もチェックに行けるポジショニングができていなかったのは良くない。

攻撃同様に時間が解決する部分もあると思うが、もう一度失点シーンを振り返って整理しておいてほしいと思う。


感想                  

https://mainichi.jp/articles/20230306/ddl/k40/050/153000c

まず何よりもビッグフラッグが公式戦で初めて披露されたこと!

2020シーズン開幕戦でミクスタに乗り込んできたアビスパ福岡がアウェイゴール裏に広げたビッグフラッグは忘れられない光景。その後、自分も微力ながら参加したクラウドファンディングで集めた資金をもとに作ったギラヴァンツ北九州のビッグフラッグ。早く生で見てみたいと強く思う。

ここからは試合について。「今年のチーム良いな!」が素直な感想。選手たちの取り組み方が違うように感じた。

予想していたより多くのルーキーがメンバー入りしたことで、昨シーズン後半にレギュラーだった選手たちが押し出されており、今後の競争の激化が予想される。

攻撃面で期待されている岡田・野瀬・平山が空回り気味だが、そのうち息が合ってくるはず。大河がしっかりハブ役として機能すれば、とても良いユニットになりそうと感じた。

守備ではやはり村松くんが強い。見ていて地上戦は負ける気がしない。前に出るパワーがある本村とのコンビも相性が良く、熟成すれば最終ラインにもっと安定感をもたらすことができそう。

失点シーンについては相手のパスが良すぎたことはあるが、何らかの対処ができるようにしておいてほしいと思う。こちらもボランチを含めて連携面が向上すればもっとやれるはず。

今年はイチから出直しであると同時に変革元年なので、どんどん新しいことにチャレンジしていってほしい。

結果はドローだったが良い雰囲気だったと思うので、その雰囲気が残っているうちに早く勝ち点3がほしい。この若いチームに必要なのは、結果を出すことで得られる自信だと思う。

今シーズンも期待して応援しましょう!



引用元 

ギラヴァンツ北九州公式Twitter

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