メンバー                     


【メンバー交代】

46分

夛田  → 高

(高 → CF、野瀬 CF → RSH)

74分

平原 → 中山

82分

野瀬 → 若谷

89分

岡田 → 岡野


メンバー入れ替えは1名。

(IN 伊東 OUT 上形)

平原が2試合連続でスタメン起用。

CFに野瀬が入り、空いた右SHには今シーズン初スタメンの夛田が入った。



スタッツ                      


基本スタッツ


北九州側の数値で特段悪いものはない。強いて言うなら枠内シュート数をもっと増やしたいくらい。

それよりも相手の枠内シュート数が多すぎることが問題だと思う。これだけ相手にチャンスを与えると失点もしてしまう。

またPKを2本も与えてしまったように、守備で後手にまわることが多かった。相手の最前線に届く一つ前での守備の仕方を整理し直す必要がありそう。


ゴール期待値


期待値以上の結果は残しているので、しっかりとチャンスをものにできていたと思う。

富山側の数値が高く出ているが、PKで跳ね上がっている部分が大きく、それを差し引けばここまで差は開かなかったのではないだろうか。

もっと相手にチャンスを作らせないようにしたい。


パスソナー・パスネットワーク


今節の攻撃は「右で作って左で仕留める」がテーマだったのかなと思う。

坂本のパス本数が最多で多くの選手とよく絡んでいる。今後もこの形が基本形となるなら、これまで以上に坂本のプレーの質が問われてくると思う。

逆サイドの乾は2得点をあげ、あわやハットトリックかという活躍を見せた。攻撃の核である岡田を上手く使ってゴールを奪えていた。これは岡田のプレーにも良い影響を与えると思うので、今後のエースの爆発にも期待したい。



試合の流れ                       


序盤は互いにチャンスを作ることができず、重い展開が続く。24分に中盤での攻防の中から末木選手のスルーパスに反応し、抜け出した吉平選手にきっちりと決められて先制点を与えてしまう。

すぐにでも追いつきたい北九州だったが、攻め手を欠きゴールをこじ開けることができない。すると前半終了間際に、本村がペナルティエリア内で相手選手を倒してしまいPKを献上。またもや吉平選手に決められ、2点ビハインドで前半を終える。

後半に入ると早速反撃を開始。坂本のクロスがこぼれたところにいち早く反応した乾がシュートを突き刺した。

さらに北九州にチャンスが訪れる。スローインをペナルティエリア内で受けた岡田がキープし、サイドを駆け上がる野瀬へパスを送る。そのボールをダイレクトで逆サイドへ折り返すと、走り込んできた乾がヘディングシュートでゴールネットを揺らし、66分に追いついた。

その後は乾のあわやハットトリックかというシュートもあったが、両者ともに攻めきれず時間が流れていく。

アディショナルタイムに入り引き分けムードが漂う中、富山のGK田川選手のフィードキックをシルバ選手が落とし味方に預けると、再度パスを受けペナルティエリア内に侵入。慌てて戻った坂本が後ろから強く当たってしまい、二度目のPKを献上。シルバ選手が決めてこれが決勝点となった。

最後に勝ち点を失い、今シーズン初黒星を喫した。



良かった点                        


あきらめずに同点に追いついた


前半で2失点してしまったが、そこから同点に追いつけたことはポジティブな要素だったと思う。

昨シーズンだとここでチームのテンションがガタッと下がり、そのまま敗戦を迎える事が多かったように感じていた。しかし、今シーズンは勝負所を後半に置いているフシがあるので、後半開始早々に1点を返したことでそれを証明してくれたと思う。

複数得点ができていたことでもわかるように、攻撃面はそれほど悪くなかったように考える。


チームとして徹底した戦い方ができた


今節のテーマは「右で作って左で仕留める」だったと思う。右サイド敵陣深くまで侵入し、逆サイドにクロスを入れて仕留める形にチャレンジし続けていた。

乾の2得点はそのチャレンジが実を結んだものであり、監督としてはしてやったりだったのではないだろうか。

この形を逆サイドのパターンでもと思うが、乾の走力や特性を見るとそれは難しそう。また、右サイドに走力の高い選手が揃っているので、今後はこれが攻撃の基本形の一つとなるのではないだろうか。



良くなかった点                       


ミスが絡んでの失点


今節は自滅に近い敗戦となった。

1失点目は中盤の寄せが甘かった。スルーパスが出た時点ではCB二人にとってはノーチャンスだったと思う。相手に一度フェイント入れさせた分、よく戻ったほうだった。

2失点目、3失点目は本村と坂本の焦りが主因。両方とも他の選手がカバーリングに来ており、後ろから無理矢理アタックを仕掛ける必要はなかった。

1失点目については同じような形で岐阜にも決められていた。サイドから中央に繋がれたボールを間髪入れずスルーパスで最前線に送られている。これは本来センターレーンをカバーすべき高吉がサイドに引き出された時に起こっている。

この場合は相棒となる井澤がセンターに入るべきなのだろうが、それが徹底出来ていないように思える。また、次善の策として行うべきボールホルダーに対する寄せも甘く、あまりプレッシャーがかかっていなかった。

これを属人的な方法で解決するのか、システムや仕組みの変更で解決するのか。田坂監督の判断が気になる。



順位表                          



シーズン初黒星で、9位に後退。

気持ちを切り替えて次節に向かいたい。



次節の対戦相手                    


ホームで今治を迎え撃つ。昨シーズンはダブルを達成している相性の良い相手なので、ぜひとも勝利したい。セットプレーの守備に難があるようなので、上手く突いていきたい。



今治の攻撃は右サイド偏重なので、岡田と乾の対応が大事になりそう。また、守備では右サイドで多くの起点を作られている。

北九州としては、今節のようにしっかりと右で良い攻めの形を作ることができるか注目したい。


感想                              


負けはしたものの、2点ビハインドから追いつけたことはとても良かったと思う。昨シーズンにはなかった力強さを感じることができた。

ただ、失点の仕方は良くなかったので再度原則を見直してほしい。特に簡単にPKを献上するようなことはもうないようにしてほしい。

攻守ともにまだまだだが、それでもこれだけやれている。さらに伸びしろがあることを考えると楽しみが大きい。今後も上に行ける可能性を示し続けてほしい。



引用元 

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