メンバー               

   


【メンバー交代】

46分

本村 → 大石

64分

上形 → 高

71分

野瀬 → 中山

平原 → 前川

79分

井澤 → 岡野


メンバーの入れ替えは2名。

(IN 大石、前川 OUT 永野、平山)

大石が初めてメンバー入りし、後半から出場を果たした。

前節良い働きを見せていた永野がメンバー外となったのは意外に思えた。



スタッツ                 


基本スタッツ


数値上はほぼ互角に戦えているが、オーバーヘッドキックなどで決めるべきところをしっかり決めた松本と、2度ポストやバーを叩いた北九州との差が出た試合だった。

ただ今節はよくシュートを撃っており、複数得点を奪うこともできているので、そこは良かったと思う。


ゴール期待値


チャンスはそれなりに作れていたし、実際2得点しているので悪くはない。

ただし、後半は抑え込まれてゴールシーン以外はほとんどチャンスを作ることができていない。後半に修正してくる相手を上回る策が必要だ。

また、相手にチャンスを与えすぎていることも問題なので、守備の見直しも必要と考える。


パスソナー・パスネットワーク


良い時間帯は井澤のポジションが高めで、高吉も横に並ぶような位置取りをする。それに伴って平原も高い位置がキープできている。攻撃の選択肢が増えてチャンスを作りやすい状況ができていた。

しかし、少しでも押されると高吉がアンカーのような位置まで下がり、井澤と縦関係のようになってしまう。バランスを取りに井澤が下がると平原も下がってしまい後ろ重心のチームになってしまう。こうなると攻撃に人数を割けなくなり、シュートまで辿り着けなく悪循環に陥ってしまう。

守備についての意思統一や配置・バランスを含め、改善すべき点であると考える。



試合の流れ                 


今シーズン負け無しで上位にいる松本山雅FCをホームに迎えた。

試合開始直後からゲームがいきなり動く。

中央から右サイドへ展開すると、オーバーラップしてきた坂本へボールが渡りすかさずクロスを入れる。相手DFに一度弾かれたが、逆サイドから中央へ侵入していた乾が落ち着いたトラップから右足で押し込み、北九州が4分で先制点をあげた。

10分にも野瀬のパスから上形がクロスバー直撃のシュートを放つなど攻勢をかける。その勢いのままゲームを優位進めたかったが、松本がそれ許さない。

15分にファーサイドへ流れたボールを頭で折り返されると、小松選手に押し込まれ同点に追いつかれてしまう。

ギラヴァンツもすぐに反撃。坂本が中央でミドルシュートを放ったが、ポストに弾かれて得点とはならなかった。

対する松本の攻撃。抜け出した山本選手にボールが入ると、そのままクロスが上がる。それをファーサイドで待っていた小松選手が頭で合わせ、前半のうちに逆転を許してしまう。

1点ビハインドで後半を迎えたが、相手のパスをカットした岡田がそのままドリブルで持ち込みゴール。4分でゲームをふりだしに戻す。

そこからしばらく拮抗した試合が続くが、63分に小松選手にオーバーヘッドキックでのハットトリックを許すと、88分にも村越選手にフリーキックを直接決められ万事休す。

これで4試合勝利なしとなった。



良かった点               


堅守の松本を相手に複数得点


今シーズン3度目の複数得点を奪った。

ここまで無得点試合はなく、実は攻撃面はそこまで悪くない。前節まで2失点しかしていなかった堅守の松本に対して、複数得点を奪えたことは自信を持って良いと思う。

今節は後述するサイドバックを絡めた攻撃や、奪ってからの鋭いショートカウンターで得点しており、昨シーズンと比べても攻撃パターンが着実に増えてきている。攻撃に対しての取り組み方は間違っていないことが証明できているので、ブレずに突き詰めてほしい。

強いて言うならCFの得点がまだないので、そこでも得点を奪うことができるようになれば、リーグ屈指の攻撃力を持つチームとなれるのではないだろうか。


乾と坂本のレーンまたぎ






両サイドバックの動きがおもしろい。

もちろんサイドバックなのでサイドハーフを補佐したり、アウトレーンを駆け上がりクロスを入れることが主な仕事ではあるのだが、今節は片方のサイドで作っている間に逆サイドからスルスルとセンターレーンに入る動きを頻繁に行っていた。

相手DFとしては本来いないはずの選手が出現するのでマークに付けず、乾の得点や坂本の惜しいミドルシュートに繋がった。このレーンまたぎは今後の北九州の攻撃パターンの一つとなりそうだ。

また、これを続けることで前線の選手たちの動きにも良い影響を与えると思うので、より派生した攻撃パターンを作ることもできると思う。

現在チーム内得点王は乾だが、シーズン最後まで岡田や野瀬と得点王争いをするかもしれないと思わせるくらいの期待感が持てた。


良くなかった点                  


前と後ろの守備に対する意識の違い




試合を見ていて前でボールを奪いたいのか、後ろに引き込んで守りたいのかがわからない。

CF(特にスンジン)は相手の最終ラインに激しくプレスをかけるが、周りがついてこないパターンが多いように見える。また、CH(ボランチ)以下もそれほど押し上げないので、中盤が間延びしている時が多い。

結果、いろんな方向にパスを出されて追い込む先が定まらず、ボールを奪う位置が分散しているように感じる。




対する松本は北九州のボールをうまく誘導して同じエリアで何度も奪えている。これは最前線からの守備が連動して行われている証拠だと思う。

安定して同じ場所でボールを奪えるとその後の攻撃にも繋げやすい思うので、攻撃をさらに良くするためにもひとまず守備の整備に力を入れてほしいと感じた。


順位表                   


16位に後退した。まだシーズン序盤とはいえ、降格圏を意識せざるを得ない位置。次は勝ちが求められる。


次節の対戦相手                   


アウェイで琉球と2シーズン振りに対戦。



3連敗中で得点が1点しか取れていないので、チーム状態は良くなさそう。セカンドボールの処理に苦戦しているようなデータとなっているので、そこの意識の差で相手を上回りたい。



とにかく左サイドが攻撃の起点となっている。ここを使わせないようにするのか、あえてここに入れさせてボールを奪うのかを考える必要がありそう。

高吉は低い位置でのプレーを強いられそうだ。



右サイドで起点を作られていることが多い。それだけ左サイドが押し込みが強く、チャンスを作らせないからなのかもしれない。

このデータを見ると、ある程度引き込んでからボールを奪い、野瀬や平原で仕掛けていく形を作ることができれば良いなと考える。


感想                               

組織としての完成度、個人能力ともに圧倒され完敗といった内容でした。先制してから2失点し再度追いついたところまでは良かったが、そこから松本にペースを握られたまま試合が終わってしまいました。

そんな中でも両サイドバックの動きや、“すけさん”こと大石のデビューなど見どころもある試合でした。

松本はJ1〜J3までの全60チーム中、唯一無敗のチー厶たったりします。かつてはJ1にも在籍していたことがあるように、クラブの格は北九州より上です。アウェイであるミクスタにも多くのサポーターが来場されていました。北九州もチームだけでなく、サポーターも含めたクラブ全体をもっと成熟させていく必要があるなと感じました。

チームはそれほど悪くない感じなのに結果が出ない状況が続いています。少しでも結果が出れば、それを自信と勢いにして波に乗れそうな予感があるので、まずは1勝してくれればと思います。

ブレずに頑張りましょう!



引用元 

ギラヴァンツ北九州公式Twitter

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