八戸さんは前節松本戦。松本さんがボールを握りチャンスを伺う展開だったが、八戸さんもいつもの積極的なハイプレスで松本さんのビルドアップを捕まえられる機会ができ、0x0で後半へ。
54分に中盤でボールを奪いオリオラサンデーの横パスを受けた永田選手のミドルで先制。62分に大内選手のゴールキックで競ったボールが裏にこぼれFW浅川選手が流し込み同点。68分、松本陣内奥での八戸さんスローインの場面で松本さんが選手交代をし布陣が整わないままプレーを始められ、DF柳下選手のクロスから永田選手が左足を伸ばしてまたも得点。その後は3バックへと変更した松本さんがセットプレーを中心に攻め込むものの八戸さんが守り切り、9試合ぶりの勝利を掴んだ。
八戸さんの開幕戦大宮戦を見た時は、大宮さんの前線の個が強力な為になかなか前から奪いにいく事ができず押し込まれ、サイドでの争いも後手に回ってしまった。
松本戦では右SB馬渡選手にボールが入った際に、低い位置ではIHの選手が中から出ていってチェック、中盤ではWBの選手が前にでて食い付く形。受け渡しもスムーズで、石崎監督がしっかりと守備組織を構築している事がうかがえる。
八戸さんの課題は得点。J3リーグ最少タイの8点である。ハイプレスからのカウンターと、ボールを握った際はCBのボール回しからサイドへの展開でクロスを上げるという明確な狙いを持っている。
あとは、3CBの人選が試合毎に変わっているのも気になる所だ。松本戦は相手FW勢の特徴からなのか、右に柳下選手、左にはポリバレントな前澤選手からスタートした。今シーズンの3引き分けはいずれも先制してから追いつかれたもの。
次節は岩手との南部ダービーとなるが、1番のトピックはオリオラサンデーの出場停止だろう。昨シーズン途中徳島さんからの期限付き移籍で、抜群のスピードとフィジカルで八戸さんの躍進に貢献した。今シーズンはまだ2ゴールではあるが、相手DFの脅威となっていた事は間違いない。彼の不在が大きい事は間違いない。どういう人選となるだろうか。
岩手は福島戦での大敗を受け、金沢戦はよりわかりやすいゲームを展開した。八戸戦でもそれを継続するのか。プラスタの芝の状況も考慮されるだろうが、続けるという事は明確な指示があったという事である。
3連敗という明確な基準がかかった中2日で迎える南部ダービー。その後の展開も含めて注目の集まる試合となった。
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