メンバー                  


【メンバー交代】

71分

高 → 平山

82分

本村 → 大石

野瀬 → 中山

前川 → 上形

88分

坂本 → 夛田


メンバーの入れ替えは3名。

(IN 本村、高吉、平山 OUT 長谷川、岡野、池髙)

メンバー復帰した本村と高吉をスタメン起用。

平山が久しぶりにメンバー入りした。


スタッツ                   


基本スタッツ

今節もスタッツは悪くなく、数値上はほぼ互角の戦いができている。

相手が引き気味のカウンター戦術に移行したにもかかわらず、シュート数で上回られている点は気になる。

勝利するにはこちらの得点機会を増やすことはもちろんだが、相手の攻撃機会をもっと減らしたい。


ゴール期待値                   

試合開始早々に失点し、試合を難しくしてしまった。

宮崎は得点後は全体的に引き気味で、割り切った守備からのカウンターを狙ってきた。北九州は得点するために攻撃しなければいけないが、ボールを取られて一気にピンチとなる展開が多くなった。

訪れたチャンスを確実に決められるようになってほしい。


パスソナー・パスネットワーク

高吉がチーム最多パス数だが、横方向にパスを出すことが多かった。

もったいないと感じたのは前川のプレー位置。ポジションが下がりすぎていて、中盤でボールは回るがゴール前での攻防に参加できなくなり、攻撃の迫力不足に繋がっているように感じる。


試合の流れ                   

久しぶりにお天気に恵まれた中で試合開始。そんなお天気とは裏腹に試合開始直後からチームに暗雲が立ち込める。

相手の左サイドへ展開され、ボールを受けた永田選手が強烈なシュートを放つ。これをGK後藤が弾いたが、こぼれ球を南野選手に決められ失点してしまう。

宮崎は得点したことで全体的に下がり気味となり、カウンター主体に切り替える。こうなると北九州がボールを握る時間帯が増えるが、なかなか相手の守備ブロックを攻略できない。

逆にパスを相手に引っ掛けられカウンターをくらいシュートまで持っていかれることが多かった。

前半のシュート数は、北九州3本に対して宮崎が7本だった。

後半に入っても同じような状況が続き、北九州にとってじれったい時間が続く。

宮崎が早めの交代で守備強度と運動量を維持するのに対して、北九州も平山など攻撃的なカードを切って対抗するが最後まで得点を動かせず敗戦。

これで8試合未勝利となった。

ゲーム後、またもゴール裏サポーターと選手や監督が対峙する事態が起こってしまった。


良かった点                   


高吉がハブとして機能

スタメン復帰した高吉がクオリティの高さを見せた。

攻撃面ではチーム最多のパス数で最終ラインと前線の繋ぎ役をし、守備面では要所に顔を出し危険の芽を摘んでいた。

今後はもっと前方や逆サイドへの大きな展開を積極的に狙ってほしい。

高吉がある程度展開できるようになると、相棒の永野はもちろん、前線の選手の選択肢も増える。

今後に期待している。


良くなかった点                    


崩れたゲームプランの修正

前半開始早々に失点したことでゲームを難しくなってしまった。相手の守備ブロックを攻略できず、なかなかボールを前進させることができなかった。

        ※永野の試合後コメント

永野のコメントを見る限り、スンジンをスタメンで使った意図は裏抜けにあったと考えられる。しかし、相手が得点後に引いたことで裏のスペースがなくなってしまった。

この時点でゲームプランは崩れてしまい、厳しい戦いを強いられることとなった。

試合途中でも選手たちが判断してプレーを変えられるように、プランAが崩れた場合のプランBまでは携えて試合に臨みたい。

これもここ数年挑んでいる「判断力」を問われると思う。


前川のプレー位置が低い

全体的に前川の立ち位置がゴールから遠い。昨シーズン見られたペナ角やポケットでのタッチは5回程度に留まった。

戦術として前川が中盤でのボール回しに参加し数的優位を作ることを狙っているのだろうが、その結果としてシュート数0、ラストパス1と寂しい数字が並んでいる。

前川はテクニックがあって狭い局面でもプレーでき、良いミドルシュートも持っている。彼の良さをさらに活かすためにも、もう少しゴールに近い位置でプレーしてほしい。

そのためには永野や高吉らCH勢の展開力が要求されると思う。


順位表                   

変わらず最下位のまま。

幸い勝ち点が詰まっているので、早めに巻き返してまずは降格圏を脱したい。


次節の対戦成績                 

アウェイでYS横浜と対戦。過去の対戦成績は五分。直近は負けなしと勢いを維持している。

北九州が苦手としているクロスやセットプレーで多くの得点をあげており、注意が必要だ。


前述の得点パターンにも現れているように、両サイドを起点にゴールに迫ってくる。

ペナ幅でもパスを使って崩しにくるようなので、不用意にCBが引き出されないように、SH・SB・CHと連携して上手く対応したい。


中央を使わせない守備をしてくる様子。アウトサイドは比較的楽に使わせてくれそうなので、岡田や野瀬にしっかり勝負させられる態勢を整えたい。

中央へのクロスも良く入っているので、CFが中央で受けて仕留めたい。


感想                      

試合開始直後の失点が全てかなと思う。

決して油断していたわけではないだろうが、裏へ出されたパスに追いついているのに追い込みきれなかったこと、相手が戻したパスを受けた選手に一発でかわされてシュートを打たれていること、得点した選手より一歩反応が遅れていること。少しのズレが失点に繋がった。今シーズンはそういうシーンが多い。

少しのことが得点・失点に直結するので、技術や戦術云々よりもそのあたりの徹底が勝利に繋がるのではないかと感じる。

坂本や岡田が惜しいシーンを作ったものの、宮崎の強固な4-4-2を崩すことができなかったのは残念だった。こういう相手にこそ昨シーズン取り組んだ細かいパス回しやテクニカルな動きで崩して欲しかった。

スペースがないことを理解しているのに裏へのパスを狙い続けるのはもったいない。選手たちが監督の指示に忠実なことが裏目に出た感じを受けた。

これも経験不足ということなのかもしれない。



引用元

ギラヴァンツ北九州公式Twitter

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