後半戦のスタートは、2ヶ月前に屈辱を味わった徳島さん。

前節までの対戦成績得失点パターン

PA内への進入傾向被PA内への進入傾向

徳島さんは前節仙台戦、前からのプレッシャーもかけつつ、ブロックを組む際には初スタメンの18歳ヒョン選手がアンカーと並ぶ1-4-4-2になり、仙台トップ下遠藤選手のスペースを消し、一進一退の試合展開。先制したもののすぐに返されたり、リードして最終盤に守備を固めたものの、仙台の勢いにたまらずPKを取られ追いつかれるなど、勝ててない時の流れに呑みこまれ、7戦勝ちなしとなってしまった。

パスソナー・パスネットワークエリア間パス図

前節仙台さんは、徳島2CBに前線2枚が監視する形を取り、構造上ウくアンカーにボールが入った際にはボランチから出ていってプレッシャーをかける形。その強度が試合を通して強かった為、普段以上に外周りの攻撃になった事がアンカー白井選手の縦方向へのパス本数と、中央エリアの成功パス本数からも見えてくる。

攻撃スタッツ - エウシーニョヒートマップ - エウシーニョ

前回対戦でハットトリックした藤尾選手はU21代表招集で不在だが、前回いなかったエウソンと対峙する事となる。両SBの中寄りでも受けられる位置取りにどう対応するか。2ヶ月前は人を替えた事による組織的な攻守の並びの変化に終始対応する事ができなかった。今回は相手の立ち位置にピッチ内でどう対応できるか。

攻撃スタッツ - 中村 太亮ボールロスト位置

本来ならば岩手は中2日だからというエクスキューズがあるが、大胆なターンオーバーを採用している現状においては、体力的な所という言い訳は通用しない。最近は複数試合未勝利というチームとの対戦を経験し、相手に付けいるスキがあるという事も理解している。様々な要因が絡みあう中で、昨年J1のチームといえど、ホームで勝ち点3のチャンスをうかがえるか。徳島さんはJ2最少失点ではあるが、ここ数試合はPA内に進入された数が少ないわけではない。

またまたアンカーを掴めなくてという展開を繰り返していては、相手への印象を変える事はできない。