新監督3連戦の最終戦長崎。

前節までの対戦成績得失点パターン

PA内への進入傾向被PA内への進入傾向

長崎さんは前節山形戦。気温27℃、湿度88%の蒸し暑い中、試合開始から長崎さんのビルドアップに猛然とプレスをかける山形さん。10分に長崎ゴールキックからの繋ぎを奪われ先制を許したが、クリスティアーノのクロスのクリアボールを拾ったエジガルが見事なミドルシュートを決めた。

エリア間パス図ボールロスト位置


パスソナー・パスネットワーク攻撃スタッツ - カイオ セザール

ボールを地面につけてサッカーをする事を求めるカリーレ新監督のもと、山形さんの前線からの激しいプレッシャーを受けても、基本的には後ろからのパス回しを行う長崎さん。2CBと2枚のボランチで様子を伺いながら、外からの攻撃が主になる。山形戦のカイオセザールのパス成功率が100%だったように、中央からの縦パスを奪われカウンターを受けるリスクを控えるような指示なのだろうか、外回りの攻撃が多い。

攻撃スタッツ - クリスティアーノ攻撃スタッツ - 加藤 聖

クリスティアーノの存在感は抜群である。彼がどちらのサイドにいるかで、攻撃の形が変わってくるし、サイドバックの人選も変わるのだろう。山形戦は、連戦を考慮したのか、クリスティアーノを含めたブラジル人部隊を途中交代させたが、それ以降のサイド2人の連携で突破しチャンスを作っていたのも事実であった。山形GK後藤選手の好守で追加点は奪えなかったものの、前半からパワーを使ったが故にプレッシャーの落ちた山形さんを苦しませた。

攻撃スタッツ - 二見 宏志攻撃スタッツ - 山崎 亮平

長崎さんの懸念事項といえば、CBの人選だろう。二見選手が右肩を痛め前半で交代。ボランチ鍬先選手をCBに起用した。村松選手も上背がなく、現状のままだと岩手のロングボール、セットプレーには苦労するだろう。

岩手としては、長崎さんのスタメンを見ながら、ビルドアップにしっかりプレッシャーをかけ続けられるかという所になる。当然長崎さんも前から捕まえにくる事も想定し、準備してくる。ターンオーバーだけで長崎の暑さを乗り切れられるか。

前回対戦では、岩手の状況の悪さもあり、久々のスタメンとなった山崎選手にハットトリックされてしまった。ここ2試合は新監督のスタイルの変化に苦慮し、前節琉球戦はホームで痛い敗戦を喫した。ここからの夏場、上位勢との戦いが続く中、どれだけ勝ち点を得られるか、戦況の変化に対応できるか。ブレンネルが使えないこの試合。残留圏に留まる為には、どれだけスキをつけるかである。