首位に立つ横浜FCさんに、2ヶ月ぶりの対戦である。

前節までの対戦成績得失点パターン

PA内への進入傾向被PA内への進入傾向

横浜FCさんは前節東京ヴェルディ戦。いつものスタメンを揃えられない状況で、ヴェルディのボール回しに苦労し、水際で防ぐ事も多かったが、セットプレーの1点を守り切り、勝ち点3差をつけて首位に立った。

パスソナー・パスネットワークボールロスト位置

横浜FCさんは3バックと表記されるが、この並びになる時間はほとんど少ない。守備時に1-4-4-2の形をとるのは前回対戦ではなかったし、前節はボールを握れる展開ではなく、相手の並びも見ながら、ボランチが1人DFラインに下りてビルドアップする形をほとんど取らず、相手のIHにボランチ2枚が監視される形になったが、そこで無駄なボールロストも少なく展開できた。ヴェルディさんは左CBガブリエウにボールを誘導する事を狙いとしていたと思われるが、右利きという事もありそこでかなりプレスを受けるという場面も見られた。

攻撃スタッツ - ガブリエウ攻撃スタッツ - サウロ ミネイロ

そんなガブリエウもDFの所では強さを発揮するし、前回対戦でセットプレーで失点したように、攻守においてのヘディングの高さは脅威である。守備時はゴール前に陣取りはね返す役割を持つ。セットプレーの所で彼に弾き返されないよう工夫していきたい。

サウロミネイロのスピードは前回対戦で経験した。故障明けという事もあり、どういう使い方になるかはわからないが、スペースが空くと彼の活躍する場所が生まれる。

横浜FCさんも現状厳しい状況で、前節山下選手も脳震盪の疑いで交代した。それでも変わって出る選手のクオリティは流石である。

攻撃スタッツ - ハイネルヒートマップ - ハイネル

攻撃スタッツ - 中村 拓海守備スタッツ - 石井 圭太

7月の終わりの暑さの中での戦い、横浜FCさんがボールを握る展開となると思われるが、ハイネルのビルドアップ時の位置取り、セットプレーも蹴る彼のプレーには注意しなければならない。それを見る選手は誰になるか。横浜FC育ちの石井選手は出場したいだろう。前回対戦はベンチ入りしたものの、出場機会がなかった。今度は横浜での試合、ユース時代に指導を受けた早川さんがベンチで指揮する事となった試合、彼のボール奪取力が活きるには、前線の守備強度が必要となる。