今期初のミッドウィーク開催。長野さんをホームに迎える。

前節までの対戦成績得失点パターン

長野さんは前節福島戦。14分に中盤でボールを拾い、三田選手のスルーパスから山本選手が飛び出し先制。34分には、左WB杉井選手のクロスに右WBの船橋選手がボレーで合わせ追加点。しかし後半、右サイドを突破され失点すると、同サイドを突かれあっという間に逆転。福島さんの1点目と3点目は前半早々にも見られた、この2週間のブレイクで攻撃の部分でしっかり準備してきたものだったが、ひとつの選択がゲームを変えてしまうというフットボールの怖さと難しさを見た。

パスソナー・パスネットワークPA内への進入傾向

長野さんは、ボールを保持するよりカウンターの方が得意なチームであろう。ここ3試合のペナルティエリアの進入は決して多くないが、7得点できているのは、前線の決定力と、宮阪選手という素晴らしいキッカーを持つセットプレーで得点ができているという所である。

攻撃スタッツ - 弓削 翼攻撃スタッツ - 新保 海鈴

いつもであれば、長野さんのスタイルや注目選手について触れるのだが、この試合はどうなるかはまだシュタルフ監督にしかわからない。ショッキングな敗戦を喫し、中2日で岩手戦の準備と移動。そしてこの試合が終わると日曜日には天皇杯県予選決勝で松本山雅さんとのクラシコが控える。福島戦の事がなければ、プラン通りのマネジメントをしただろうが、ひとつの決断でホームで勝ち点を失う結果になってしまった今、この試合に全勢力を向ければ、日曜日に支障が残ってしまい、言い方は悪いがカップ戦を捨てるという判断は、ダービーを2週連続で控える日程において、さまざまな影響がでてしまう。同じ県内に同じカテゴリーのライバルがいる事の厳しさ。岩手戦のスタメンがどうなるか見てみよう。

岩手としては、長野さんの日程事情と、この試合に向けて相手より25時間多く準備できた事を有利にいかしたい。前節鹿児島戦は田代選手が使えなかったが、ホーム初勝利に向け、中央を締めてくる長野さんに対するビルドアップと、サイドの数的優位をどう生かすか。

さすがに、気温や疲弊というエクスキューズは言えない。3+1の長野さんのビルドアップをどう監視するか。上を目指すのであれば、落とせない1戦となる。