2023 J3第12節 岩手 - 今治 プレビュー 原則

今シーズン初のナイターに今治さんを迎える。

今治さんは前節鳥取戦。一進一退の時間が続く中、３３分に三門選手のクロスのこぼれ球を近藤選手が決め先制。後半開始早々、ヴィニシウスのドリブルからのシュートからの流れで山田選手が追加点。ＫＯ時に３１℃という厳しい状況でも、運動量と強度の高さで後半は圧倒し、交代選手で得たＰＫでドゥドゥが決め３－０で勝利、今シーズンホーム負けなしを継続した。

今治さんは各ポジションにいい選手が揃っているが、ブラジル人２選手のポテンシャルは図抜けている。圧倒的なスピード、積極的に放つ強烈なシュート。守備の観点から最初から同時起用は無さそうだが、注意しなければならない存在である。

鳥取戦は４バック。八戸戦は３バック。ダービー愛媛戦では守備時３バックと、この所のリーグ戦では並びを変更しながら戦い、いい結果を残している。岩手戦では、右ＳＨで出るだろう宮市選手の所に誰を充てるかが注目される。二見選手を左ＳＢにすれば、空中戦の対応ができ、ビルドアップの時もボランチを下ろさず３枚で回す事もでき、岩手守備陣を悩ます事になる。ここの配置がどうなるか見てみよう。

岩手は前節、内外からいい攻撃を仕掛けたものの、宮崎さんの４－４ブロックの壁を崩す事ができなかった。今治さんは今シーズン、クロスからの失点が多いが、ＹＳＣＣ戦で２人退場し、クロス対応の甘さで逆転され敗れた試合の反省から、守備時の対応を見直しそこから４試合クリーンシート。相手のビルドアップでもボランチが積極的に食い付く場面も見られる。

岩手としては、相手の布陣を見ながらどのように相手組織を崩していくか。主導権は握りたいが、１発で仕留められる相手ＦＷがいて、どのようにバランスを保つか。田代選手がいるいないは、この試合の命運かもしれない。